あなたは家族の中で、どんな心理的役割を担っていますか?
自分が思っているより、その役割は心に染み付いているかも知れません。
心理的役割とは…、たとえばこんな家族がいるとしましょう。
————————————————-
お母さんは、夫に対して「仕事ばかりでなくてもっと家庭の事をやって欲しい」などと強く不満がある。
そのことを子供2人に悪気はないが、つい愚痴ることが多い。
姉は同性ということもあって、「まあそうね!」くらいで上手に愚痴から逃れ、甘えて一緒に買い物に行くくらい母と仲が良い。
弟は元来優しい性格もあって、母の愚痴をまともに聞いて必要以上に心理的負担を負ってしまう。
そのお蔭なのか?お父さんは妻の不満を感じながらも、面と向かって話し合わずに長い間済んでしまっている。
——————————————————————
一面的に判断はできないものの、家族内では一人一人がそれぞれの心理的役割を担いながら、家族全体の力動のバランスを保っています。
この中で当然、心理的負担を大きく抱えているのは弟さんですね。
反抗期にでも、その役割を放棄できれば良いですが、(そうなると父と母は正面から話し合う必要が出てくるでしょう。)うまく乗り越えられないままだと、学校や会社や結婚してからも同じようなパターンの役割を担うことになったり、無理がたたれば“うつ”などの心の病や症状になったりする可能性もあるのです。
しかし、悪いことばかりではありません。
そんな弟さんが、その心理的役割を乗り越えられると、今度は自分で選んでその役割を受け持つことができます。つまり、その心理的役割を担ってきたことを自分のメリットに変えられるのです。
無理がなくなり、他人の気持ちをよく分かってあげられます。
集団や仲間の人間関係のバランスをとることができます。
自己中心的でなく思いやりをもって、他人を助けることができるようになるかも知れません。
そういった能力を活かして、リーダーシップが育つかも知れません。
さて、あなたは今、家族や学校や会社でどんな心理的役割を担っているでしょうか?
★応援ありがとうございます。さらなる情報提供の励みになります。
【カウンセリングご希望の方へ】
“ひとり”で悩まないで、ご相談下さい。
ご一緒に、お悩みやその問題と向き合っていきましょう。
心が楽になって、“なりたい自分”にきっと変われるはずです。