そのイライラや怒りは二次感情かも知れない
引き続きイライラを自己コントロールするために知っておきたいことです。
今回は4つあるキーワードのうちの後半で、心理面が深く関係するカウンセリングでもよくテーマになるパターンの3つ目です。
それはイライラや怒りが【二次感情】であることがあり、心の奥底には本来わかって欲しいもっと素直な【一次感情】があって自分でもそれによく気づいていないパターンです。
当然のこととして相手へ素直に思いを伝えることができず、イライラや怒りをぶつけて関係を悪くしてしまいます。
このパターンでは「~して欲しいのに」「~であるはずなのに」と、自分の期待が裏切られたように感じてイライラや怒りが生じてきます。
【二次感情】の下に本来ある素直な【一次感情】とは
それではイライラや怒りといった【二次感情】の下には、どのような素直な【一次感情】が心の奥にあるのでしょうか?
それは、こうして欲しかったのに違ったので【悲しい】とか【寂しい】、~であるはずと思っていたのに予想外で【不安】とか【苦しい】といった思いです。
カウンセリングでよくあるケースとして、いつもイライラしたりヒステリックになって関係性を壊してしまう心の奥には、
夫や妻・親・親しい人に対して、本当のところをよく分かってもらえなくて本当は【悲しい】とか【寂しい】という思いがあったり。
子供に対してイライラしたり不必要に怒ってしまう心の奥には、自分自身が【不安や辛くなって】余裕が無く誰かに助けてもらいたかったり。
そういったもっと素直な【一次感情】が心の奥にあることが多いです。
アサーションスキルを身に付けてコミュニケーションを良くする
イライラや怒りで相手に伝えても本来伝えたいことが何も伝わっていないばかりか、相手とは誤解が生じて関係性が悪くなってしまう一方です。
ですからこのパターンでは自分自身の素直な気持ち=【一次感情】にまず気づき、それを相手に伝えるスキルを身に付け練習していくことが大切です。
(人によっては相手に対して負けられないといったテーマも重なっていることもあります。)
前回の【アサーションスキル】を使いながら、「わかってもらえなくて(私は)悲しかったので、今度は気づいてくれると嬉しい」「~と言われて(私は)少し傷ついたので、こういう風に考えて欲しい」「~されて(私は)不安になったので、こういう風に助けてもらえると安心する」と伝えられるようになると相手にも分かりやすくなり、気遣ってくれたり助けてくれたりしてもらえることが多くなってくるはずです。
そして本来ある素直な思いを伝えられることで自分が自分自身を尊重できますし、心の中が満たされるようになってそんなにイライラしなくなってくるはずです。
※最終回の次回へつづきます。 (イライラを自己コントロールする4つ目)
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心が楽になって“なりたい自分”にきっと変われるはずです。