心のやわらかさを失い動きがなくなる

以前に劇団四季の『キャッツ』を観て、すごく感動しました。

目を見張るダンス、圧倒される歌声、輝いて放射するような表現力。
何だかエネルギーをいっぱいもらえて、心の中がものすごく動いているのを感じました。

感動プロデューサー平野秀典氏は、感動は期待より実感が上回っている状態になった時に心の中から湧き起こると言っています。

本当にその通りだと思います。

さて、カウンセリングでお話を聴くと、うつ病や抑うつ状態になっている人、また長い間お悩みになっている人は、“心のやわらかさ”を失ってその動きがあまり感じられません。

たとえ心の動きがあったとしても、同じところをグルグル回ることを繰り返しいるような硬直した感覚しか伝わってこないのです。

当然、感動するようなことはないか、あっても直ぐに蓋がかぶさってしまうような状態になっています。

先ほどの話と合わせると、期待の方がずいぶん膨れ上がってしまって、自分自身の本来持ち合わせている実感から遠ざかってしまっている状態とも言えるかもしれませんね。
(※うつ病や抑うつ状態の人がすべて当てはまるものではありません)

期待というのは、自分に対してだったり、周りの人に対してだったり、物事に対してであったり、社会に対してだったりするのでしょう。

もちろん期待すること自体がいけないのではなく、その期待を支えている観念や思いにこだわってしまい、逆にその期待に自分が縛られている状態になってしまうから苦しくなるのです。

そうなると現実からどんどん離れてしまい、その観念や思いが一人歩きをしてイメージの世界が膨れ上がっていきます。

不満感や自己不全感が高まります。
心身ともに固まって身動きが取れなくなります。
不安になったり恐くなったりして行動が起こせなくなります。

こうなると自分自身の本来持ち合わせている実感が湧かなくなってくるのです。

きちんと実感が湧くという状態は、実際的・具体的に生きられている状態、つまり比較的ありのままの自分・今の自分を生きられている状態です。

それほど特定の観念や思いにこだわらず、心が自由で心的エネルギーがスムーズに流れている時なのです。

つまり、心に柔軟な動きがある状態です。

そのような心の状態では、心に動きがなくなった状態と違い、日常の小さな出来事や変化に対しても、心は柔軟に動いて感動できるのです。

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