“新型うつ”に対する家庭や職場の困惑

前回は“うつ”になった人と接する時の今まで常識である、「励ましてはいけない」「頑張れと言ってはいけない」という対応で、『この人の“うつ”は本当にそれで良いの?』と疑問をもつケースが多くなっていることをお話ししました。

そしてそれは、今までの“典型的うつ”に加え、“新型うつ”とか“非定型うつ”と呼ばれる人達が増えているから、という理由を述べました。

“新型うつ”とか“非定型うつ”と呼ばれる人達は、仕事以外の趣味などではむしろ精力的です。

また、休職したら元気に旅行を楽しんだりするのです。
そして、他人や環境を責めがちです。

ですから、周りの人達から『本当に“うつ”なの?』『都合がいい“うつ”だな?』と見えてしまうのです。
どちらかと言えば、「もっと頑張れ!」と言いたくなる雰囲気を持っているわけです。

しかし、もちろんそうは見えても、本人は確かに苦しんでいるのです。
これでは職場や家庭、本人さえも困惑するのは当然ですね。

“新型うつ”や“非定型うつ”は、現代のストレス社会の影響を大きく受けている特徴があるという説があります。また、自己愛のあり方も大きく関係していると思います。

もしかしたら、現代社会の人は“典型的うつ”になって自責的になれるほどの、自我の強さを持ち合わせていないのかも知れません。

心理カウンセリングでも、タイプの違う“うつ”に対する考え方は異なってきます。

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プロフィール

中村はじめ
1968年生まれ 男性
心理カウンセラー
公認心理師(国家資格)
精神保健福祉士(国家資格)
横浜(個人開業)及び杉並区(メンタルクリニック勤務)を中心に心理カウンセラーとして活動中。

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