前回は“アイデンティティの確立”とはどういうことかを述べました。
今回は“アイデンティティの確立”がうまくいかない場合のお話です。
“アイデンティティの確立”がうまくいかないことを、“アイデンティティの拡散”と言います。
具体的に“アイデンティティの拡散”という状態では…
極端な例では、
見た目の良さだけに自分の評価の拠り所を求め、整形手術を繰り返したり…。
自分自身の証しを刻み込むために、刺青を衝動的にいれたり…。
拠り所を外に求めて、過激な新興宗教の教祖に自分の存在の承認を求めたり…。
何をしていいのか分からず無気力になって、引きこもってただ時間を過ごしたり…。
自分自身の存在をとりあえずでも確認するために、自傷を繰り返してみたり…。
“アイデンティティの確立”つまり…
『自分は他の誰でもない存在である。だから、自分は自分でいい。』
『自分自身の最大の良さや魅力は、自分自身であること。』
といった感覚を自分の心の根底に築けず、心理的に混乱して、このような行為や行動を起こしてしまうのです。
反対に“アイデンティティが確立された状態”では、自己評価が安定し客観性があるため、必要以上に他者評価に振り回されません。
集団の中に入っても独りでいても、社会的場面でもプライベートでも、自分自身の存在そのものに安定感があります。
“アイデンティティが拡散している状態”では、他者のサポートが必要になります。
もちろん、心理カウンセリングでは専門家としてサポートが可能です。
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ご一緒に、お悩みやその問題と向き合っていきましょう。
心が楽になって、“なりたい自分”にきっと変われるはずです。