「仕事で人が大勢いる部署に転属になったら、何だか周りから責められているような感じがしてきて怖くなってきた。だから他人の視線が怖いんです。」
「大学生になった頃から突然自分の言葉遣いや服装がこれで良いのか気になり出し、親に大丈夫か何回も確認するようになって苦しい。」
これを聞いた親や周りの人は、
「大丈夫よ。誰も責めてなんかいないし、あなたの事をよく見てなんかいないから。」
「大丈夫よ。何もおかしくないから自信を持ちなさい。そんなに他人は気にしていないんだから。」
といったアドバイスを返すことが多いでしょう。
実際にアドバイスされたような“現実”が本当のところなのでしょうが、上記のようなお悩みがこじれている場合だと本人はそういったアドバイスでは納得がいきませんし、実際に怖かったり気になったりすることは何も解消されないのです。
それは本人が訴えていることが“現実”としてどうなのかとは別次元で、心の中の現実=心的現実として言わば心の中のイメージを事実のように感じていて、またその内的イメージはその人の心の深層に関わっていることだからです。
たとえば上述の例では、
人が大勢いる部署への転属を機に、実はほとんど自己主張ができなかった人が自分自身の主体性を試されるようになり、それが他人の視線に投影して怖くなっているのかも知れませんし…。
大学生になってアイデンティティーを確立していく際に以前から持っている強い劣等感や依存的な傾向が影響し、服装や言葉遣いといった外的基準に代償的にこだわるようになっているのかも知れませんし…。
そういった心の深層のイメージが“現実”に投影され“心的現実”を生きざるを得なくなっているのです。
その人の“心的現実”を深く理解してその内容をきちんと受け止めて聴いていくには、心理カウンセラーが身に付けた専門的な知識と聴き方が必要になってくるのです。
(※この例は実際によくある例を私が分かりやすく創造したもので、決して個人的な内容ではありません。)
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心が楽になって“なりたい自分”にきっと変われるはずです。