『自信がない自分』と『理想の自分』を往復すると…

自分に自信を持てない、自分を確立できない要因のひとつをご紹介します。

それは『こんなはずではないと思う理想の自分』と『本当は自信がない自分』との間を、自分の心が行ったり来たりすることです。

分かりやすく説明しましょう。

『本当は自信がない自分』とは、劣等感をもっていて自己評価の低い自分です。
自分自身であまり認めたくないので、他人にも見せることはありません。

この『本当は自信がない自分』が強くなり過ぎると、自己愛が傷つき苦しいため人は誰でも心のバランスを保つために、『こんなはずではないと思う理想の自分』を必要とします。

人間はある意味弱いので、仕方なくこうなってしまうところがあります。

現実の延長線上にある『理想の自分』を持つことは、素晴らしい事ですし問題はありません。
しかし、ここで言う『こんなはずではないと思う理想の自分』は、『本当は自信がない自分』に対してバランスを保つためのもので現実とは掛け離れています。

さて、ここで大きな円の中に小さな円をイメージして下さい。

心の中で自分自身が小さな円になったり(本当は自信がない自分=劣等感を抱え自己評価の低い自分)、大きな円になったり(こんなはずではないと思う理想の自分=心のバランスを保つための過大評価の自分)を繰り返してしまう悪循環が作られると問題です。

この循環を繰り返すことによって、現実とさらに掛け離れてしまって、劣等感は強まり自己評価はさらに低下します。
『こんなはずではないと思う理想の自分』は『本当は自信がない自分』のことを責めるようになり、そのギャップはどんどん広がります。

そうなると、自由にさらっと行動を起こせなくなり、常にプレッシャーを感じるようになります。
心の中で自分自身が小さくなったり大きくなったりすることによって、心のエネルギーはたくさん消費していきます。
気持ちは憂うつになり、様々な心因性の症状が現われてくるかも知れません。

これでは、自分自身のことを信じられなくなるのです。
また、確固たる自分を感じられなくなるのです。

こういったお悩みに対しても、カウンセリングでサポートしていきます。

改善していく鍵は、小さい円と大きな円の間にある等身大の自分をいかに感じられたり認められたりすることができるかにかかっています。

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