自分と悩みごとの距離感

カウンセリングでクライアントさんのお話を聴いて感じるのですが、自分と悩みごとの距離感は人によって違いがあります。

ここで言う“悩みごと”とは気がかりや心配ごと、それに関する気持ちの流れなどを指します。

気がかりや心配ごとが大きくなると不安や恐怖・怒りなどの感情が強まり、自分と悩みごととの距離は近くなりすぎてしまいます。

その結果その事にとらわれ、また感情に圧倒されてきて苦しい状態になってしまいます。

この場合、まずもう少し距離をとるスキルを身につけていくと共に、気がかりや心配ごとが多少大きくなっても適切な距離をキープできるように心の力をつけていく事が必要でしょう。

逆に心の奥底では悩んでいるのだけれど、その悩みごとと自分との距離感がもともと遠い人もいます。

あまり自分の気持ちや内面に触れない、触れても表面的だったりする癖がついている人です。

ですから本人もつらい状態になっている理由がよくわからないことが多く、思考レベルの解決方法だけを探ろうとする傾向があります。

こういったタイプの人は自分の内面や気持ちにあまり触れられないので、初めはカウンセリングが深まらないことがあります。

しかしカウンセラー側の働きかけととクライアントさんの努力の相互作用で内省が深まり、自分自身のことをより深くわかってくる人は多くいます。

私たちは日常は仕事や家庭で忙しく外界との対応に追われることが多いと思います。

ですから気がかりや心配ごとは忙しい日常生活のただの邪魔者と扱われがちです。

しかし時にはゆっくりできる時間を作り自分の内面世界に適度な距離を保って優しく触れ、自分の気持ちや感情の流れを味わってみることはメンタルヘルスにとってプラスに働くはずです。

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