私が勤めているメンタルクリニックには“うつ”や“抑うつ状態”で苦しまれている人が多くお見えになります。
その中で、職場での人間関係や仕事がうまくいかないでお悩みの人の割合はとても多いです。
そして、同じ職場関係のお悩みで“うつ”や“抑うつ状態”になっていても、よくお話をお聴きすると、要因となっていることはクライアントさんそれぞれに異なります。
その要因をいくつか挙げて見ると…
・入社して間もない若い人だと、コミュニケーションなどの社会的スキルが未熟だったり分からなかったりして混乱してしまった。
・特定の場面、たとえば会議や人前で話すことがとても苦痛な社会不安障害(SAD)。
・女性が多い職場で、その輪に昔からうまく溶け込めない。
・不安が根本にあって、仕事を他人に任せられず抱え込んでしまい、疲れ果ててしまった。
・人間関係でもその要因は様々で、他人の評価や視線が過剰に気になってしまう対人恐怖症。
・苦手なタイプの上司、たとえば怖かったお父さんと同じタイプの上司になって、過剰に緊張したり萎縮してしまう。
・自分の理想がとても高く、現状の自分や他人とうまく折り合えない。
・発達障害のデメリットが社会に出て表面化した。
などなど。
これらの要因が一つと言わず、様々に絡み合っている場合もあります。
さらに詳しくお話を聴くと、もう少し心の深いテーマがあることもあります。
どのような要因が関連しているのかを、理解することや整理していくことは、適切な対処方法を知る上で、とても有効に働きます。
そして、問題を理解したり整理していくだけでも、不安は軽くなります。
実際の心理カウンセリングでも、それぞれの要因に対してのお話の聴き方やアプローチの仕方は異なるのです。
心理的アプローチをする以前に、環境調整をすることによって楽になることもありますし、必要ならお薬と併用しながらカウンセリングを進めた方が有効なケースもあります。
あなたのお悩みや心の病は、どのような要因が絡んでいるのか?必要ならどのような心のテーマが背景にあるのか?
そして、どのようなアプローチや対処方法があるのか?を、コンサルタントのようにカウンセラーにまず示してもらうことは、問題解決の第一歩になるはずです。
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【カウンセリングご希望の方へ】
“ひとり”で悩まないでご相談下さい。
ご一緒にお悩みやその問題と向き合っていきましょう。
心が楽になって“なりたい自分”にきっと変われるはずです。