心理テストは心の中を理解し共感していくツール

性格傾向や心の状態を把握するために心理テストを行おうとすると、すごく結果を怖がる人がいます。

心理カウンセリングに通おうとするクライエントさんは心の視野が狭くなっていることもあって「自分はどこか変なのではないか?」「こんな風になる自分は普通ではないのでは?」などと思っていることが多いですから怖がる気持ちはよくわかります。

もしかしたら結果に良くない性格傾向が出て、それがわかってしまうのではと思う人もいるのかも知れませんね。

そもそも性格傾向や心の状態に関する心理テストは、その特性や現状の心のバランスを把握するものであって良い性格とか悪い性格とかレッテルを貼るものではありません。

まして心理テストだけでクライエントさんの心の中が分かるようなことは全くありません。

実際のカウンセリング場面では「包み込む母性的な傾向が低い一方で父性的な傾向が強く出ていますが、必要以上に自分に厳しいところはありませんか?」とか「抑うつ傾向が強く出ていますが心の中に何か抑え込んでいることはありますか?」とクライエントさんの心の中をより理解し、また共感していくために使っていくものなのです。

またクライエントさんにとってはその結果を説明してもらうことによって、自分自身では気づかなかった性格傾向や現状の心の状態を知ることに役立ちます。

このように心理テストはカウンセリングで一緒に話をしていく上でクライエントさんの心の中の理解や共感のためのツールとして、またクライアントさんにとっては自分自身をより理解していく機会として使用しているものですから、どうか安心して受けて見て欲しいです。

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