認知のゆがみに気づく②白黒思考

極端なものの考え方や受け取り方を、鬱や不安症に有効なアプローチである認知行動療法では“認知のゆがみ”と呼びます。

特徴的な“認知のゆがみ”のパターンについては代表的なものが幾つかあることが知られています。

今回はやはり不安や気分の落ち込みにつながりやすい“白黒思考”を挙げてみます。

これは、文字通り白か黒もしくは0か100という極端な考え方で割り切ろうとして、両者の間や曖昧な状態=グレーな部分を認められない思考パターンを言います。

例えば、仕事において何でも完璧にできていないと、できていない部分がずっと気になってしまいます。
そしてできていない部分があると全てができていないと感じて、結構できているところがあるにも関わらず否定的に捉えて落ち込みやすくなります。

常に100パーセントからの引き算として物事を捉えてしまい、積み上げてきたものをきちんと評価する足し算の発想がしにくくなります。

また白黒思考を持つ人は曖昧な状態に耐えられないので自分ですべてやらないと気が済まずに、仕事を他へ振ったり他人の助けを求めたりすることがうまくできません。

真面目なのは良いことですが周囲からは真面目過ぎるタイプに見られるかも知れません。

カウンセリングでお話を聴いていくと自分でも気付いていないところに強い不安があって、完全なイメージから自分が外れることがすごく怖かったり評価が気になり過ぎて強迫的だったりすることがあります。

いずれにしても自分がどのような“認知のゆがみ”を抱えているのかを認識することは大切です。

練習をしながら段々と“認知のゆがみ”を変えていこうとする専門的なアプローチが認知行動療法になります。

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