“心にプラスな物語・言葉”というテーマを作っています。
その名の通り、心にプラスになりそうな物語や言葉などをご紹介して、コメントしていきます。
さて、ある本にこんな宗教エピソードが書いてありました。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ある偉いお坊さんが何人かの弟子たちと旅をしていました。
ある時、大きな川を渡らねばならなくなったのですが、そこに一人の女性がいます。
女性は、自分の力ではこの川を渡れそうもないので、どうか向こう岸まで抱いて渡してくれないかと言うのです。
弟子たちは、とんでもないことと、女性の申し出を断わりました。
女人に触れることは、宗教の戒律により禁じられていたからです。
ところが、えらいお坊さんは、いとも気楽にその申し出を受け入れ、女性を抱いて、バシャバシャと川を渡り始めたではありませんか。
弟子たちは、あわててお坊さんの後をついていきました。
向こう岸で女性をおろした後、お坊さんは何食わぬ顔で歩き始めます。
弟子たちは、悶々とした不全感を抱きつつ、お坊さんの後を歩きます。
しかし、とうとう我慢できなくなった弟子の一人が、お坊さんに問いました。
何故あなたは女人に触れたのか?あれは戒律違反ではないのか?
堰を切ったように他の弟子たちも、口々にお坊さんを問い詰めました。
お坊さんはびっくりして、弟子たちに言いました。
「なんだ、お前たちはまだあの女性を抱いておったのか。ワシはもう抱いていないよ」
この時、弟子たちは悟りを開いたということです。
( セラピスト入門 / 東豊著 あとがきより抜粋 )
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
心が“こだわり”に縛られて苦しんでいる時、その人を周りの人が見ると、自らその“こだわり”をつかんで離さないようにしていると感じることがあります。
もちろん本人は気づいていなかったり、お話を深く聴くと無理もない理由があったりするのですが…。
あなたの持つ“こだわる”お悩みは、シンプルに感じると、もしかしたら上記の話のようなことかも知れません。
(強くこだわってしまう場合は、病院やカウンセラーにご相談下さい。)
★応援ありがとうございます。さらなる情報提供の励みになります。
【カウンセリングご希望の方へ】
“ひとり”で悩まないで、ご相談下さい。
ご一緒に、お悩みやその問題と向き合っていきましょう。
心が楽になって、“なりたい自分”にきっと変われるはずです。