認知のゆがみである【極端な一般化】
極端なものの考え方や受け取り方を、鬱や不安症に有効なアプローチである認知行動療法では“認知のゆがみ”と呼びます。
特徴的な“認知のゆがみ”のパターンについては、代表的なものが幾つかあることが知られています。
今回はその一つで、よく陥りやすい“極端な一般化”を挙げてみます。
これは過去の少数の事実や結果を取り上げて、他のすべての事柄が同じ結果になるだろうと結論づけてしまうことを言います。
極端な一般化をしている認知の具体例
例えば新しい仕事を任された時に少しでも思ったように進まないと、過去の失敗を思い出して自分はいつも失敗するんだと考えてしまいます。
こうやって実際に文字に書き出してみると極端な考え方をしていると気づきやすいと思いませんか?
とくに自分は自分でいいといった感覚がまだ希薄で(アイデンティティーを確立しきれていない)自信が無いケースでは、それが絶対的な真実だと感じてしまいそのような思考パターンを繰り返してしまうことが多いです。
いずれにしても自分がどのような“認知のゆがみ”を抱えているのかを認識することは大切です。
繰り返す苦しい出来事の背景にどんな認知の捉え方があるのかをはっきり意識化することによって、初めてそれを変えることができるようになるからです。
練習をしながら意識して“認知のゆがみ”を修正し、気分や行動を楽な方へ変えていこうとする専門的なアプローチが認知行動療法になります。
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