気分の落ち込みや無気力を伴う“うつ”は、ストレスや環境・性格・関係性など、様々な要因が絡み合って発症すると言われます。
実際にカウンセリングでお話しをお聴きすると、その要因の中のひとつに、ライフスタイルの変化がよく認められます。
それも変化があって直ぐにではなく、環境が少し落ち着いた頃や気持ちが少し落ち着いてきた頃に調子を崩しやすいのです。
たとえば…、
・仕事が急に忙しくなった
・転職をした
・恋人と別れた
・転勤して住環境が変わった
・ずっと続けていた運動やスポーツをやめた
・引越しをした
などなど。
物理的な変化は、あなた自身きちんとストレスの自覚があるでしょう。
しかし、その心理的影響は意識的に感じてみないと意外と気がつかないものです。
たとえば、
<転職をする前は、自由に言いたいことを発言していた人が、環境が変わり周りの評価も気になって、転職先ではおとなしくなった。>
→ 結果、毎日の感情表現が少なくなる。
→ すると、その感情的エネルギーがたまり、ベクトルが上司の嫌な面に向かい、過剰に気になるようになってきたり…。
<ずっと続けていた運動やスポーツを、怪我や時間の都合でできなくなった。>
運動やスポーツは気持ちの良い汗と共に、感情やストレスを流しているものです。
また、人間の持っている攻撃性を発散していたりもするのです。
→ そこで、その心的エネルギーが滞ってしまい、自分を責める方向へとベクトルが向かってしまうと、抑うつ状態になりやすかったり…。
もちろん、心の中はそんなに単純ではないですし、他の要因も複雑に絡み合って気分の落ち込みや無気力を伴う“うつ”になるのですが、以前のライフスタイルがあなたが思っているより、心理的に支えになっていた、心のエネルギーの循環に一役担っていた、ということは実際によくあることなのです。
ですから、ライフスタイルの変化が起こった時に、以前のライフスタイルでは『心理的にどんなストレスを発散していたか?』『精神的にどんな事が満たされていたのか?』を意識的に考えてみることが、新しいライフスタイルを考え直すきっかけになりますし、心のバランスを崩さないための予防にもなると思います。
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心が楽になって“なりたい自分”にきっと変われるはずです。