コミュニケーションにおける自分と相手の領域

コミュニケーションをとる上で、私たちはそれぞれ背景にある事情や心のあり方は異なります。

背景にある事情や心のあり方とは、個人が今まで体験してきたこと・育った環境・価値観・その日の体調や気分・その時々の考え方や認識の仕方などです。

私たちはそれらを前提として、また影響を受けながら生きています。

自分が感じたり考えたりする世界=主観的世界は、個人の中では常に変化していますし人それぞれであって他人からはよく分からないものです。

つまり自分にしか分からない「領域」を皆それぞれ持っていて、そこを生きていると言えます。

例えば、同じ映画のラストシーンの感想を何人かに聞けばそれぞれ異なるのは当然です。

それぞれ「自分の領域」で感想を持っているわけですが、もし「そういう感想を持つのはおかしい」となれば「相手の領域」へ侵入したことになります。

映画の感想なら「相手の領域」を尊重することは簡単ですが、実は普段の何気ない会話の中で私たちはあまり意識せずについ「相手の領域」へ入ってしまうことがあります。

そして相手を不快にさせたり自分でも後悔したり、関係を悪化させるようなトラブルを招くことさえあります。

次回は、その普段の何気ない会話を例に示してみます。

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