『あるがままの自分でいいんだよ』
『あなたはあなたのままでいいんだよ』
という言葉かけがあります。
自分自身を受容することができずに『こんな自分ではいけない』と自責的になって苦しんでいる人にはとても救われる言葉だと思います。
本来『あるがままでいい』というのは、
人間だからおかしいところや修正すべきところがあり、それを明らかに見極めた上で、でもやはり人間だから今直ぐには変えられない自分がいる。
だからそういう自分を受容的に認めながら未来に向けて必要なところは変わっていこう、という意味合いだと思います。
決してそのままの自分で問題はないという意味ではありません。
ですから『あるがまま』という意味合いを履き違えると、かえって問題をごじらせてしまうことがあります。
実際お悩みになっている人や問題を抱えている人は未来へ向かってどこか自分自身を、もしくは主体的に環境を変えていかないといけないことがほとんどです。
しかし心がまだ未熟で依存性が強い人だと『あるがまま』を履き違えてしまい、自分は変わらなくて良くて全て周りのせいであるかのように被害者意識が強くなってしまうことがあります。
自己愛の保ち方に偏りがある人もやはり『あるがまま』を履き違えてしまうことが多く、内省して自分自身を変えていくという考えになかなか至らないことがあります。
ですから、私はそういったケースでは『あるがままの自分でいい』『あなたはあなたのままでいい』とは言いません。
伝えていく時機というのはありますが、やはり変わる必要のあるところは私はきちんと伝えていきます。
人の心に強く訴える言葉の使い方や捉え方には注意が必要ですね。
『あるがまま』の本当の意味合いを考えて、本当に楽になれる自分へと変わっていって欲しいと思います。
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