親子関係の記事

少し前の記事【依存するのはいけないこと?】で、依存するのは悪いことで早く自立しないといけない…、自立できていない自分はダメだ…、と話すクライアントさんがカウンセリングでは多くいることを書きました。

必要な時に他人に頼ったり、適度に甘えたりするような健全な依存に対しても、否定的であったり抵抗があったりする心理的背景の一つに、勝ち負けの世界にとてもだわっていて、上手に負けられない、負けるのが嫌だという心理があります。

そして、そのこだわりや強い想いが、結果的に自分自身を苦しめていることが多くあるのです。

勝ち負けの世界にこだわっていない人は、他人に頼ったり甘えたりすることが、イコール負けだとは感じても思ってもいません。

しかし、そこにこだわりがある人は、実際に「負けるような感じがして嫌です!」とか、「すごく抵抗があってできません!」と話すのです。

どうして勝ち負けの世界にこだわるようになって、そんなに負けるのが嫌なのかは人それぞれですが、お話を聞いていくとそこには過去の経験からの大きな感情のしこりがあるものです。

カウンセリングでは、そういった深い心理をよく聴きながら、クライアントさんが楽になる方向へと一緒にセッションを進めていきます。

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ご一緒に、お悩みやその問題と向き合っていきましょう。
心が楽になって、“なりたい自分”にきっと変われるはずです。

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依存するのは悪いことで早く自立しないといけない…、自立できていない自分はダメだ…、と話すクライアントさんはカウンセリングで多くいます。

依存することは本当に悪いことなのでしょうか?

依存と言っても、必要な時に助けを求めたり適度に甘えたりする健全な依存と、自分でできることも他人にほとんど頼ってしまうような良くない依存があります。

カウンセリングで前述のように言うクライアントさんは、ほとんどが健全な依存もできない、もしくは経験したことがない人です。

確かに良くない依存もするのでしょうが、健全な依存をすることができなかったり否定していたりするので、その反動で結果的に良くない依存をせざるを得ない心の状態になっていることが多いのです。

また調子が悪かったり、まだ心の力がついていないので、やはり人に助けてもらったり、周りの環境に理解してもらわないとどうにもならない状態なことが多いものです。

本当の自立は依存の対極にあるのではなく、苦しい時にきちんと助けを求めたり、適度に甘えられたりと言った健全な依存が必要な時にできることも自立なのです。

クライアントさんそれぞれの心理的背景を考慮しながら、そのバランスをどう変えていくかをカウンセリングでは行っていきます。

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家族の中でいつの間にか調整する役割を担ってきたり、子供なのに大人のようにしっかりしないといけない状況があったり…。

そういった自分の役割に価値観を持てているうちは問題は起こりません。

しかし、無意識にあるもっと自分を優先させたいとか、自分の方がもっと分かってもらいたい、もっと子供のように甘えたい、といった自分が高まって無意識に葛藤が起こり、心の中で消化不良を起こしだすと心のバランスを失って来ます。

心は自分の全体性を統合しようとする傾向があるので、未開発な部分を統合しようと変化する時に、心の中で様々な葛藤が起こりバランスを失いやすいのです。

場合によっては、不眠や抑うつ・無気力・原因不明の身体の不調といった症状を訴えることもあります。

あまり役割に縛られたことがない人には分からないと思いますが、役割=自分のアイデンティティーとなっている人にとっては、そこから解放されることは大変な心の大仕事になってきます。

役割から解放された自分を初めはまったくイメージできませんし、生きたことがないところを生きるのはとても怖いことです。

また、ずっと担ってきた役割を手放すことは、今までの自分を全否定するようにも感じられて(実際にはそんな事はないのですが…)、まったく簡単なことではないのです。

カウンセリングではそういった気持ちに寄り添いながら、適切なタイミングでのアドバイスも含め、クライアントさんを継続的にサポートしていきます。

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カウンセリングでお話を聴いていると、そこまであなたに責任は全く無いのに…と感じる範囲のところで、自分のせいで…と苦しみながら話される人がいます。

実際に子供の頃に虐待にあった人や両親のケンカが絶えなかった人などは、他人と自分との心理的境界線がはっきりしなくて、他人(とくに身内の)の感情や行動の責任まで自分のせいと感じてしまう傾向があるのです。

心理的背景には、最低限必要な部分も心が満たされていない事情と見捨てられ不安が強いこと等があります。

ですから、自分の本当の想いや欲求を感じることすら罪悪感が強く出てきてしまう人も多く、簡単なアドバイスで改善するような話では無いのです。

カウンセリングでは、そういった心理的事情をよく考慮しながら、少しずつ自分自身の中で自分を中心としたあり方へと変われるようにサポートして行きます。

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恋愛関係のように相手との心理的距離が近くなると、いつも同じようなパターンで失敗することはありませんか?

いつも相手に依存し過ぎて不安に襲われる
何故か相手にイライラしてしまって誤解されてしまう
素直な気持ちを表現できず甘えられない
母親やお姉さんのような役割をしてしまい相手に頼れない

など…。

そして、いつも関係が悪くなりうまくいかない、幸せになれないといったお悩みは、実は占いだけではなくカウンセリングでも多くあります。

そういったお悩みの背景には、その人自身が無意識に抱えている心理的テーマが認められることが多くあります。

心理的テーマは人それぞれですが、例えば…

親との関係での見捨てられ不安が解消していなかったり
素直な気持ちや感情を受け止めてもらえなかった経験から、それを表現することに抵抗があったり
ケースによっては不安や怖さを、怒りやイライラといった異なる感情で表現する癖がついていたり
幼い頃からの家族での役割が身に付いてしまって、そこから自分を解放できなかったり

など…。

それをきちんと自覚しカウンセリングでしばらく自分の心と向き合っていくならば、段々と自分自身の心が変化して、自分にふさわしい相手を選び対等で楽な関係性を築けるようになっていきます。

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前回(コミュニケーションのズレによるストレス)は、コミュニケーションがズレていることに気付かないままストレスを抱え、それを繰り返し習慣になることで、夫婦や家族の関係性に大きな影響を与えることがある話をしました。

今回は、そういったケースでよくある具体例を挙げて見ます。

ご夫婦やカップルでよくあるのは、女性がとにかく聞いて気持ちを受け止めて欲しい、内容の良い悪いは関係無く自分の味方になって欲しい一方、男性は良い悪いの判断をしてしまう、解決方法などアドバイスをしてしまう。

子供がご両親に対して、できないことや失敗したこと弱いところも含め、自分のあるがままを認めて欲しいのに、つまり全体性をあたたかく包み込むような母性を求めているのに、もっと頑張れとか強くなれとか、何でできないのかと結果的には責めてしまう。

ご主人様が優し過ぎて、常に奥様に合わせてしまったり、奥様の方が負けられない性格で強く、やはりご主人様が必要以上に合わせてしまうといったケースでは、奥様は本当はご主人様に頼りになるような言動をして欲しいのに、つまり父性を発揮して欲しいのに、ご主人様は気付かずに奥様に合わせる言動を繰り返してしまい、奥様は何だか寂しいとかイライラする。

こういった例がよく認められます。

以上のようなコミュニケーションのズレは、たまになら問題はないでしょうが、繰り返して習慣になると、お互いの関係性に決定的な影響を与えかねません。

習慣となっているコミュニケーションは直ぐに変えられないところがありますし、当事者同士では話し合えないところもあると思いますが、心当たりがあったらお互い意識して変えて見て下さい。

もちろんカウンセリングでは、最初お互いの間に入ってコミュニケーションや関係性を調整していくサポートをすることができます。

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カウンセリングでご夫婦やご家族の話を聞いていくと、お互い求めているコミュニケーションがズレていることに気付かないまま、それを繰り返してストレスを抱えていることがよくあります。

日常のコミュニケーションは繰り返し習慣となって、夫婦や家族の関係性に大きな影響を与えます。

実際のカウンセリングでは、分かってもらえないとか、頼りにできないとか、一緒という感じがしないとか、何だか話しているとイライラするといった訴えになってきます。

そこで、お互いの具体的なコミュニケーションを聴いていくと…

感情レベルの会話と思考レベルの会話とで、どちらか分かっていなくて受け応えが食い違っている

とにかく気持ちを受け止めて欲しいのか、アドバイスまで求めているのかで食い違って、気持ちがいつもスッキリしない

母性的なものを求めている会話なのか、父性的なものを求めている会話なのかで食い違い、安心できなかったり、頼りにならなかったりする

自己表現が苦手だったり、負い目を感じ過ぎていたりすると、回りくどい表現になって、いつも意見や結論が見えてこなくてストレスになる

などが、実際のコミュニケーションのズレのよくある例として挙げられます。

次回は、さらに具体的な例を挙げて見て行きましょう。

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前回は、過干渉にされると執着的な愛情に心が混乱し、自主的に生きることがうまくできなくなることを書きました。

では、過干渉にしてしまう親にはどのような事情があるのでしょうか?

もちろんそれぞれ事情は違いますが、多いのは親自身が強い不安を抱えているがそれと向き合う事ができずに、無意識に子供へ過剰に関わる事で安心感を得てバランスを保とうとしているケースです。

さらに見ていくと、ご両親の夫婦関係に何らかの問題があって、お母様が不安を抱えているケースが多いです。

母親はとくに第一子に関しては元々不安が強いところがあって当然なのですが、以前から自分自身が抱えている不安や夫婦の問題が関係している不安が重なると不安定になりやすいのです。

夫婦の問題を見ていくと、ご主人が単身赴任などの事情があったりしますが、きちんと家族の中に入って関わろうとしないことが多く、母親が孤立していて責任感を重く感じ不安にさいなまれていることが多いです。

もし過干渉にしてしまっている自分に気づいたなら、まず自分の不安をよく感じてあげて、誰かに助けを求めたりサポートを受けたりして見て下さい。

過干渉にしてしまう自分を意識できるようになるだけでも、子供へのその影響は確実に軽減されてくるはずです。

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暴力・暴言や無関心といった明らかに問題と分かる環境で育った人がいます。

一方、親から愛情は確かにあるものの、過剰に心配されたり世話を焼かれたり、と言った過干渉にされて育った人もよくカウンセリングへご相談にお見えになります。

他人の期待や感情に縛られて、自主性をうまく発揮できず対人関係に難を抱えながら、自分を楽に生きれないというお悩みがほとんどです。

過干渉にされてしまうと、どこまでが真の愛情で、どこからが過剰なのか見極めがつかず心は混乱します。過剰な部分は執着的な愛情に感じます。

また過剰に世話を焼かれてしまうと、自分でやりたい事・やった方が良い事をする機会を失ってしまうので、どうしても必要以上に依存的になってしまったり、自分で何かやろうとしても怖いイメージが出てくるようになります。

適度に冒険をして自主的に生きる機会を失っていくので、過干渉は結果的には「自分を生きてはいけない」というメッセージとなってしまいます。

ですから、自分を生きようとすると罪悪感が強く出てくることもあります。

そういった内容をよく聴きながらカウンセリングを進めていくのですが、他人の期待や感情を優先し過ぎていないか、そして自分自身の本当の欲求や感情は何なのかを、まず意識していくことが大切になります。

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前回は、コミュニケーションをとる上で、「自分の領域」と「相手の領域」があることを述べました。

また普段の何気ない会話の中で、私たちはあまり意識せずについ「相手の領域」へ入ってしまうことがあります。
そして、相手を不快にさせたり自分でも後悔したり、関係を悪化させるようなトラブルを招くことさえあるものです。

今回は、その普段の何気ない会話を例に示して見ましょう。

例えば…

「あなた、なぜゴミ出しもしてくれないの?」と言うと、【相手の領域】に侵入してしまっているのが分かりますか?

相手は「自分の領域」に侵入されると、たとえ正しいことでも責められたような感じがしてしまい反発してしまうのです。

この場合、【自分の領域】だけで話せば以下のようになります。

「私、今手が離せないからゴミ出ししておいてくれる?」

これだと、【相手の領域】に侵入してなくて【自分の領域】だけで話しているので、相手は内容を受け入れやすくなります。

もう一つ例を挙げると…

「今あまり仕事が忙しくないのなら、手伝ってもらえませんか?」と言うと、【相手の領域】に侵入してしまっています。

「この仕事は明日が期限なんだけど、私いっぱいいっぱいなので、手伝ってもらえませんか?」

これなら【相手の領域】に侵入してなくて【自分の領域】だけで話しているので、関係も悪くならず何もなければ手伝ってもらえる確率は高くなるでしょう。

ポイントは、私を主語にして事情や気持ちを述べ、そしてお願いの形で伝えることです。

これは以前に書いたアサーションのスキルにも共通したことになりますので、宜しかったら以下のリンクを参考にして見て下さい。

アサーティブな自己表現とは http://7kokoro7.com/archives/5507.html

アサーティブな自己表現の公式を使ってみよう http://7kokoro7.com/archives/5509.html

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コミュニケーションをとる上で、私たちはそれぞれ背景にある事情や心のあり方は異なります。

背景にある事情や心のあり方とは、個人が今まで体験してきたこと、育った環境、価値観、その日の体調や気分、その時々の考え方や認識の仕方などです。

私たちはそれらを前提として、また影響を受けながら生きています。

自分が感じたり考えたりする世界=主観的世界は、個人の中では常に変化していますし、人それぞれであって他人からはよく分からないものです。

つまり、自分にしか分からない「領域」を皆それぞれ持っていて、そこを生きていると言えます。

例えば、同じ映画のラストシーンの感想を何人かに聞けば、それぞれ異なるのは当然です。

それぞれ「自分の領域」で感想を持っているわけですが、もし「そういう感想を持つのはおかしい」となれば「相手の領域」へ侵入したことになります。

映画の感想なら「相手の領域」を尊重することは簡単ですが、実は普段の何気ない会話の中で、私たちはあまり意識せずについ「相手の領域」へ入ってしまうことがあります。

そして、相手を不快にさせたり自分でも後悔したり、関係を悪化させるようなトラブルを招くことさえあるものです。

次回は、その普段の何気ない会話を例に示して見ます。

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少し前に“話す”ことの効用について、という記事を書きましたが今回は関連記事です。

自己表現が上手くできない、夫婦やカップルで相手に話をよく聞いてもらえなくてコミュニケーションが上手くいかない、といった内容のご相談はカウンセリングではよくあります。

とくに夫婦カウンセリングでは、カウンセリングの場でコミュニケーションの調整をしていくのですが、感情表現はしても感情的にならずに幾つか工夫するだけでも、相手に話を聞いてもらえて気持ちが和らぐことはあるものです。

例えば、直ぐに話そうと思わず相手にとって良いタイミングで話すことです。

相手にも今は忙しくて余裕がないとか、頭の中がいっぱいといった、都合の良いタイミングと悪いタイミングがあります。

具体的には、「聞いて欲しい話があるんだけど、今は大丈夫?」「時間がある時でいいんで、聞いて欲しい話があるのでお願い」と前置きしてみます。

また相手が男性の時に多い例ですが、最後まで話したいのに聞き手に口を挟まれたりアドバイスをされて、話したのにかえってモヤモヤ・イライラしてしまう場合です。

そういう場合は、「とりあえず私の話を最後まで聞いて」「私も頭では分かっているから、アドバイスなしで最後まで聞いてね」とお願いしてから話すと良いです。

相手に話を聞いてもらいスッキリしたければ、話し手の方も環境を調整するような工夫をする必要があるかも知れませんね。

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前回までは、アサーティブな自己表現の概要と簡単な公式についてまで述べました。

アサーティブな自己表現とは、自分も相手も大切にした自己表現になります。
このアサーティブな自己表現には、簡単な公式があります。

今回はその公式を使って、具体的な表現方法について勉強しましょう。

まずは公式のおさらいです。

<事実 + 私は……な気持ちになるので + お願い( ……してもらえませんか?)>の公式です。

たとえば、仕事場面で先輩が必要な情報を教えてくれないで困っているとしましょう。

その時に、どうせ教えてくれないとか、自分がダメだから教えてくれないと思わず、またカッーとして不機嫌になるのでもなく、公式を使って正直かつ率直に自己表現して見ましょう!

この場合では、

【事実】=先輩から何も言ってもらえないと、
【私は……な気持ちになるので】=私はこの仕事をどうして良いか分からず混乱してしまうので、
【お願い(……してもらえませんか?)】=ヒントだけでも教えてもらえませんか?

といった自己表現になります。

アサーティブな自己表現をしても、相手の問題があるので全て上手くいくことはありませんが、きちんと自己表現できる自分自身に対して自尊心を保てたり自信が持てますし、正直な気持ちや考えが相手に伝わる確率はやはり高くなるはずです。

宜しかったら実践して見て下さい。
尚アサーションについては、詳しい本もたくさん出ています。

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アサーションというコミュニケーションスキルがあります。

アサーティブな自己表現とは、自分も相手も大切にした自己表現になります。

逆にアサーティブではない自己表現とは、「どうせ言ってもわかってもらえない」といった気持ちから非主張的な自己表現だったり、相手を責めたり怒ったりして自分の意見や欲求を相手に押しつける攻撃的な自己表現を言います。

一方、アサーティブな自己表現は自分も相手も大切にした自己表現なので、自分の気持ちや考えを正直かつ率直にその場にふさわしい形で表現していきます。

また相手にも同じような表現や発言をすることを奨励するような態度も大切になります。

このアサーティブな自己表現には、簡単な公式があります。

その公式は、

<事実 + 私は……な気持ちになるので + お願い( ……してもらえませんか?)>

といった公式になります。

次回は、この公式を使った具体的な例を挙げていきます。

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前回の続きです。

※ 前回の記事はこちら

成長過程で親や周りの人がよく怒鳴ったり、場合によっては暴力を振るうような攻撃的な人がいると、大人になっても相手が自分に怒っているのではないか?、自分が相手に何かおかしなことをしていないかビクビクするなど、現実にはそのようなことが無くても過度に気になって常に緊張感と恐怖心に苛まれたりします。

このようなケースでは攻撃性の悪い表現を子供時代に常に見せられたので、自分自身の心の中にもある攻撃性を統合しきれずに(未成熟なまま)育っていきます。

攻撃性と言っても悪い表現ばかりでなく、良い表現に転換できれば“必要な時に怒る”とか“断る”とか、“適切な自己主張をする”のも攻撃性が源泉になっています。

誰にでもある攻撃性を心の中で統合できないと、こういった自分を守ったり主張したりする表現がうまくできないですし、それ以前に怒りといった感情があまり湧かないといった人もいます。

しかし、心の奥底や無意識には自分でも気が付かなくても攻撃的なエネルギーは自然と溜まっていきますし、その心的エネルギーが自分ではなく相手の中に投影されて(自分の心の中にあるものがまるで影になって相手の中にあると感じて)、現実とは掛け離れたイメージの世界が膨み過度に怒られるのではないかなどと怖くなってくるのです。

ですからこういったお悩みの人の心のテーマは、自分の攻撃性を心の中でどう統合していくか(成熟させていくか)、具体的には誰にでもある怒りなどの感情を認められるようになってくること、攻撃性を高い次元のエネルギーに転換して適切な自己表現が少しずつできるようになってくるかが大切になってきます。

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カウンセリングルーム

プロフィール

中村はじめ
1968年生まれ 男性
心理カウンセラー
公認心理師(国家資格)
精神保健福祉士(国家資格)
横浜(個人開業)及び杉並区(メンタルクリニック勤務)を中心に心理カウンセラーとして活動中。

※詳しくはプロフィール

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詳しくはこちらをご参照ください。

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