クライアントさんの無意識と治癒力を信じる
今回は心にプラスな物語・言葉です。
以前に “意識と無意識は騎手と馬にたとえられる” という記事を書きましたが、今回はそれにも通じるお話です。
催眠療法で有名なミルトン・エリクソン。
心理療法の中で短期かつシンプルに解決や変化を促すブリーフセラピーの教えの元でもある人です。
今回はクライアントさんの無意識の働きと、その治癒力を誰よりも信じ大切にしていたエリクソンの逸話です。
ミルトン・エリクソンの逸話
エリクソンが学生の時、一頭の馬が鞍をつけたまま迷って道を歩いていていたそうです。
その馬がどこから来たのか?誰の馬なのか?を知りませんでしたが、エリクソンはその馬を持ち主のところまで送り届けたのです。
エリクソンはその馬にまたがると手綱を引き「どうどう」とまず大通りに向かいました。
馬は時々道をはずれたり畑の中に入って草を食べようとしました。
そのたびにエリクソは手綱を引き「道を走るんだよ」と馬に気付かせるようにしました。
そして4マイルほど走ったある農家の庭に馬は入って行きました。
農夫は驚いて「どうしてここが分かったんだい?」と聞きました。
エリクソンは「私は知りません。でも馬が知っていたんです。私はただ馬にまたがって、馬が道から外れようとするたびに馬を道に戻しただけです」と言いました。
クライアントさん自身が自分なりの答えを知っているに寄り添う
ミルトン・エリクソンは「心理療法とはどういうものですか?」という質問に対し、この“迷い馬”のたとえ話をしたそうです。
そしてエリクソンはこう続けました。
『私は心理療法というのはこのようなものだと思うよ』と。
比喩的な話ですがクライアントさん自身が自分なりの答えを知っていて、無意識の働きとその治癒力を誰よりも信じ大切にしていたそうです。
さて皆さんはこれを読んでどう思われましたか?
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