“うつ”を詳しく…

【気分の落ち込み(うつ)を詳しく…】

誰でも大切な人を失った時には、一過性に気分が落ち込みます。

しかし、悲しみや喪失感といった感情を浄化できない、新しい現実を受け入れることができないといった心理的要因。

几帳面でまじめな性格の人が失敗にこだわりすぎて抜け出せない等といった性格的要因。

人間関係のトラブルや家族間での争いによるストレスが慢性的に溜まっているといった環境的要因。

長期による疲労や他の病気によって身体のバランスを崩しているといった身体的要因。

このような要因が絡み合って、自分ではなかなか回復できないサポートを必要とする【うつ・気分の落ち込み・やる気の無さ】になっていきます。

ひどくなってしまうと、過度に悲観的になり、物事が空虚に感じて気持ちがふさぎます。

さらに、ほとんどの事に興味がなくなる。食欲が無くなり体重が減少する。寝つきが悪い。早朝に目が覚めて寝られない。取れない疲労感と気力の減退。思考力や集中力の減退。落ち着きがなくなったり動作が緩慢になる。仕事や家族などに対して必要以上に罪の意識を持つ。何度も死にたくなったり、実際に自殺を図る。

といった事が全てではありませんが、いくつか認められるようになります。

重度の場合は、周りの人から見て明らかに顔が変わって何歳も年をとったように見えたり、布団から出ようと思ってもまったく出れずに、何日も過ごしたりすることもあります。

区切り1

【きっかけについて】

うつ・気分の過度の落ち込みのきっかけとしては、生活や環境の変化が大きなストレスになります。

悲しかったり、つらい出来事だけでなく、昇進などの周囲からは喜ばしいことでも本人にとってはストレスになり、気分の過度の落ち込みのきっかけになり得るので注意して下さい。

具体的にあげると・・・

・仕事内容、職場環境の変化…失業、退職、転勤、出向、昇進、栄転、激務、過労、大きなミス
・近親者との死別
・配偶者との離婚、別居、家庭内トラブル
・結婚、出産
・子供の自立
・引越しや家の新築

などがあげられます。

※カウンセリングでお話を聴くと、自分自身の心のあり方の転換期がきっかけになっていることも多く認めれれます。また、依存と自立の葛藤など、持ち越してきた心の中にあるテーマが関係している事もよくあります。

【なりやすい性格について】

なりやすい性格はメランコリー親和型性格(執着性格)と言って、まじめで几帳面。

完全主義で責任感が強く、他人の評価を気にし過ぎて何かを頼まれるとノーと言えないといったタイプです。

このような人は社会的評価が高く信頼されて、一見環境の適応が良いと思われますが、自分の疲れをかえりみずに頑張ってしまったり、他人に気を使いすぎてストレスを溜め込んでしまうのです。

最近では、違うタイプの性格傾向の人のケースも増えてきていますので、すべてを当てはめる事はできません。

⇒ 【うつ・気分の落ち込みへのカウンセリング】

区切り4

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プロフィール

中村はじめ
1968年生まれ 男性
心理カウンセラー
公認心理師(国家資格)
精神保健福祉士(国家資格)
横浜(個人開業)及び杉並区(メンタルクリニック勤務)を中心に心理カウンセラーとして活動中。

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