愛情を受け取れないタイプの人

カウンセリングでお話を聴いていると、“愛情を受け取れない”というタイプの人がよくいます。

私見ですが、この“愛情を受け取れないタイプ”は、さらに2つのタイプに分かれます。

まずひとつは、愛情を受け取れないし、反対に与えることもできず、独りでこもりがちになってしまうタイプです。

このタイプの人は、他人に認められたり、ポジティブな言葉をもらっても、嬉しい気持ちはあるものの、かえって居心地が悪くなり、他人からの愛情や好意を気持ち良くそのまま受け取ることができません。

心の奥底で、「自分はダメな人間だ」「自分は愛される資格がない」などという信念があるために、そのまま愛情や好意を受け取れないのです。

だから、他人や環境からプラスのストロークをもらっても、心の中で「そんなはずはない…」「本当はそうではない…」と他人を、そして自分を信じることができず混乱してしまいます。

愛情や好意を返すことも苦手で、愛情やプラスのエネルギーを与えてくれる人や場所から自ら遠ざかってしまい、独りでこもりがちになってしまいます。

そのことがまた自信を失うことにもつながり、悪循環になってしまいます。

もうひとつのタイプは、愛情を与えることはできるのですが、それが条件となっていて、与えないと愛情をもらえないと認識しているタイプです。

つまり、無条件に愛情を受け取ることができないタイプです。

一見すると他者との交流は多いのですが、特に専門家から見れば、どこか無理をしているように見えます。

無条件ということがないので根底に安心感がなく、不安から行動していたり、他者の言動を気にして実は主体的になっていません。

ですから、この習慣を繰り返していると、本当の自分の気持ちがわからなくなってきます。

どちらのタイプも、カウンセリングでお話をよく聴くと、そうなってしまう無理もない理由が人それぞれ心の中にあるものです。

その奥底にある葛藤や不安などを解消し、その人にとっての心のバランスが良くなれば、もっと楽なあり方や生き方ができるようになります。

人は見えない世界で、愛情や気持ちというエネルギーの交換をしているようです。

さて、今のあなたは“愛情を与える”とか”受け取る”という観点で考えてみると、いったいどんなバランスをとっているでしょうか?

【カウンセリングご希望の方へ】
“ひとり”で悩まないで、ご相談下さい。
ご一緒に、お悩みやその問題と向き合っていきましょう。
心が楽になって、“なりたい自分”にきっと変われるはずです。

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