Google+ タグ: 感情の記事一覧-横浜こころの森カウンセリング ~ACや抑うつをケアします~

感情の記事

カウンセリングでお話を聞いていると、状況説明はできているものの、自分がどう感じていたり思っているのか細やかに分かっていなくて、漠然と辛かったり悲しいといった感じで涙を流す人がいます。

そういう人は主体性がまだ育っていないので、自分が主語になった話ができません。

また、感情が未分化で自分のことを細やかに分からないので、自分について伝える表現力がすごく乏しいのです。

言葉では知っていても、その感情が今の自分に当てはまるのか分からないと言う人も多いです。

感情が未分化というのは、喜怒哀楽をベースに他にもある様々な感情がまだ枝分かれしてなくて、心の中では漠然とした固まりとしてしか認識できない状態を言います。

しかし、セッションを繰り返し心の力が段々とついてくると、感情が枝分かれしてきちんと認識できるようになります。

自己表現のスキルも身に付ける必要はありますが、自分を中心とした世界で自分のことを相手にきちんと伝えられるようになってきます。

自分の心の中にあることをきちんと認識して、自分の事を細やかに言葉で表現できると、それはもちろん大きな心理的安定につながってきます。

そして、自分のことをきちんと伝えられると相手も分かりやすくなり、対人関係も良好に変わってくるのです。

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あなたは怒りや不満や憎しみといった、いわゆるネガティブと言われる感情をどうしていますか?

こういった感情が湧いてくると、自分でも気分が悪くなります。
また、他人にそのままぶつけてしまえば、それもお互い気分が悪くなります。

困ったものですね。

Aさんは真面目で、仕事場でも家庭でもとても穏やかな人です。
(Aさんは、わかりやすく説明するための架空の人物です。)

今までAさんは人前でほとんど嫌な顔をしたり、ネガティブな感情を表現したりしたことはありません。でも最近は、心の中では怒りや不満や憎しみといった感情がふつふつと湧くようになってきました。

今までは意識的にそういった感情を抑えられたのに、どうにも抑えられずに心のバランスがとれなくなってきました。そして、様々な症状が出るようになりカウンセリングにお見えになったのです。

お話を聴くと、ご両親や周りの人達も同じようにそういった感情表現をする人は少なく、Aさんは心の中にそんな感情が強くあってはいけないと思っていました。

ですから、それを表現するなんて考えたこともなく育ってきたのです。

ご一緒にお話していくうちに、心が守られているカウンセリングの場では少しずつ怒りや不満や憎しみを表現できるようになっていきました。
また、そういった感情を自分自身でも少しずつ受け止められるようになっていきました。

そして、日常の場ではAさんなりに工夫をされて、感情が溜まってくるとメモ用紙に書き出して(吐き出して)破り捨てるという行為を意識的にするようにしたのです。
そうすることによって、自分の感情が流れて気分がすっきりしてくるのを段々と実感されていったのです。

それにつれて悩まされていた様々な症状も、Aさんから消え去っていきました。

そもそも怒りや不満や憎しみは、あなたや他人に何も悪さをするために出てくるわけではありません。ただ感じたまま、自然に湧き出てくる感情です。

また、ネガティブとレッテルを貼られることが多いですが、そのレッテルも頭の思考レベルでつけたものです。ですから、自然に出てくる感情そのものにはネガティブもポジティブもないはずです。

それにあなたが心の中でどう感じようと、誰に迷惑をかけてもいないですよね。

自然に湧き出てきた感情は、水が自然に上流から下流にながれていくように、心の中をそのまま自由に流せていければ、あなたは楽でいられるのです。

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『切り離す』と言う言葉は、適当でないかも知れませんね。

あなた自身の心の意識できない場所へと気持ちを追いやると言えば、もう少し分かりやすくなるでしょうか?

そうする事自体は、決して病的な状態ではありません。

あなたはプライベートで腹が立つことがあっても、会社の会議中ではその場に集中しないといけません。怒りの感情はとりあえず意識しないで済むように、心はバランスを保ちます。

しかし、本来十分に感じる必要がある気持ちまで感じない習慣を繰り返してしまうと、あなたは感じていた気持が段々よく分からなくなってしまい、心がしだいに苦しくなってきます。

場合によっては、精神的・身体的症状になって現れてきます。

例えば、人前で何か発表することに対してとても恐い人が、その思いを『そんな風に思っても状況は変わらない。とにかくやらないといけないんだから』と繰り返し自分の気持ちを無いことにしてしまうと、心が落ち込んでつらくなったり、いつの間にか恐いことがどこかへ行ってしまって発表の前にお腹が痛くなったりすることもあります。

人によっては成長過程の家族関係の影響から、無意識に気持ちを感じない習慣がついてしまい、自分でも気付かないということもあるでしょう。これはとてもつらいことですね。

何事にも当てはまりますが、心の中のことでも度を過ぎた行為をすると、そのバランスを保てなくなってしまうのです。

お悩みになってお見えになるクライアントさんの中には、このような心理的背景が認められることが多くあります。

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過去の出来事に対して、とても大きな感情のしこりがあると、なかなか前を向いて進んでいけないことが多くあります。

過去のことはもう終わった事だから、早く忘れて前へ進むようアドバイスをされても、頭では分かっていてもどうしてもそこに引き戻されてしまうのです。

人によってはアドバイスされたようにできない自分を責めてしまうといった、さらに苦しむ悪循環に陥ってしまいます。

とても大きな感情のしこりがある場合は、ある程度の心の整理や相応の心の力がついてこないと、少なくとも積極的に未来へ向かう気持ちになれないのは当然なのです。

過去の出来事が心の中ではまだ過去になっておらず、今現在も自分に影響を与えているわけですから、なかなかエネルギーを未来へ向けることはできないのです。

ですから、少なくとも積極的に未来へ向かう気持ちになれない自分をまず責めないようにと思います。

カウンセリングではご一緒にお話をしながら、心の整理や心の力をつけていくプロセスのサポートをしていきます。

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無意識(普段意識できにくい心)には、どんな特徴があると思いますか?

以前に、意識と無意識を“騎手と馬”にたとえて話しましたが、他にはよく“水面に浮かんでいる氷山”にたとえられます。

このたとえでは、意識とは水面に頭を出した部分を指し、無意識とはその水面下にある部分を指します。

イメージして頂ければわかるように、氷山の水面に出ている部分はほんの一部です。
そして、その水面下にはまるで山の裾野のように広大な部分が隠れているのです。

本当のところは誰も分りませんが、その意識と無意識の比率は、意識が1割くらいで無意識が9割くらいなんて言われています。

意識の下に広大な無意識が横たわっているのですから、無意識の方が強い影響力があるように感じられるかも知れませんね。

その無意識は様々な側面から説明されていますが、産まれてから(産まれる前から?)今までに経験した体験にまつわるすべて、たとえば親や周りの人から教えられたことや言われたこと、その反応や行動、それらの記憶や形成された観念・習慣・感情など、良い悪いを問わずあらゆるものごとが蓄積されているとも言われています。

さらに眠っている時に見る夢は、無意識の断片がイメージとして意識に現れてきたものとも言われ、無意識にはイメージや抽象の世界、創造的活動の源泉、知恵や可能性・感性がぎっしり詰まっているとも言われます。

また夢がそうであるように、無意識には時間という概念がないようです。

このように書くと、過去の出来事が原因で現在悩んでいると強く考える人は、無意識の力の前にとても無力感を感じてしまうでしょう。

しかし、その無意識を統合しているのは意識の力です。

好ましくない記憶や習慣・観念・感情を、自分にとって楽な形に変えていくことができるのも“意識の力”なのです。

また、あなた自身の可能性や知恵・創造性を引き出すことができるのも“意識の力”なのです。

あなた自身の無意識の被害者になることなく、意識の力で上手に無意識をコントロールできるようになれると一番良いですね。

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ご相談に来た男の子が言います。

「お母さんが僕に細かく言ってかまいすぎたから、生きるのが窮屈になって苦しいんだ。だから、お母さんが悪いんだ!」

カウンセラー:「ふむふむ。もっとお母さんに自分の気持ちや意志を尊重して欲しかったんだね。」(それだけ聞くと原因がお母さんにあって、お母さんが悪者???)

そこで付き添いで見えたお母さんにお話を聴くと…。

「私の育て方が悪かったのでしょうか?実はあの子はもう子供を諦めかけた頃に産まれた子で、私は嬉しくてつい子育てに力が入ってしまったもので…。それに主人の実家が伝統のある老舗で、姑さんからとにかく息子を跡取りとして大事に育てるように教えられたんです。」

カウンセラー:「ふむふむ。そうだったんですか。お母様も大変でしたね。」
(お母様にはお母様の事情があって、愛情をかけて息子さんを育てたようだ。)

そこで今度は大事な跡取りのお孫さんが苦しんでいるのを心配してお見えになった御婆様に話を聴くと…。

「私が伝統ばかりにこだわってしまったのが悪かったのでしょうか?代々受け継いできたお店を絶やしてはいけないと思いまして…。それに一昔前の私の生まれた地方では何より子供には細かく言って聞かせて育てるのが当たり前だったものなんです。」

カウンセラー:「ふむふむ。そうですよね。御婆様も大変だったんですね。」
(御婆様には御婆様のご事情があって、時代や土地柄によっても価値観は違うようだ。)

息子さん本人が『お母さんが悪いんだ!』と言えたことは、自立心を訴えたという意味ではとても良いことなのですが、こうやってお話を聴くと初めにあった悪者はいったい誰なのか分からなくなります。

どうやら息子さん本人を含め、誰も悪者はいないようですね。

(※この話はよくある例をもとに、私が創造したもので個人的な内容ではありません。)

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前回(コミュニケーションのズレによるストレス)は、コミュニケーションがズレていることに気付かないままストレスを抱え、それを繰り返し習慣になることで、夫婦や家族の関係性に大きな影響を与えることがある話をしました。

今回は、そういったケースでよくある具体例を挙げて見ます。

ご夫婦やカップルでよくあるのは、女性がとにかく聞いて気持ちを受け止めて欲しい、内容の良い悪いは関係無く自分の味方になって欲しい一方、男性は良い悪いの判断をしてしまう、解決方法などアドバイスをしてしまう。

子供がご両親に対して、できないことや失敗したこと弱いところも含め、自分のあるがままを認めて欲しいのに、つまり全体性をあたたかく包み込むような母性を求めているのに、もっと頑張れとか強くなれとか、何でできないのかと結果的には責めてしまう。

ご主人様が優し過ぎて、常に奥様に合わせてしまったり、奥様の方が負けられない性格で強く、やはりご主人様が必要以上に合わせてしまうといったケースでは、奥様は本当はご主人様に頼りになるような言動をして欲しいのに、つまり父性を発揮して欲しいのに、ご主人様は気付かずに奥様に合わせる言動を繰り返してしまい、奥様は何だか寂しいとかイライラする。

こういった例がよく認められます。

以上のようなコミュニケーションのズレは、たまになら問題はないでしょうが、繰り返して習慣になると、お互いの関係性に決定的な影響を与えかねません。

習慣となっているコミュニケーションは直ぐに変えられないところがありますし、当事者同士では話し合えないところもあると思いますが、心当たりがあったらお互い意識して変えて見て下さい。

もちろんカウンセリングでは、最初お互いの間に入ってコミュニケーションや関係性を調整していくサポートをすることができます。

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カウンセリングでご夫婦やご家族の話を聞いていくと、お互い求めているコミュニケーションがズレていることに気付かないまま、それを繰り返してストレスを抱えていることがよくあります。

日常のコミュニケーションは繰り返し習慣となって、夫婦や家族の関係性に大きな影響を与えます。

実際のカウンセリングでは、分かってもらえないとか、頼りにできないとか、一緒という感じがしないとか、何だか話しているとイライラするといった訴えになってきます。

そこで、お互いの具体的なコミュニケーションを聴いていくと…

感情レベルの会話と思考レベルの会話とで、どちらか分かっていなくて受け応えが食い違っている

とにかく気持ちを受け止めて欲しいのか、アドバイスまで求めているのかで食い違って、気持ちがいつもスッキリしない

母性的なものを求めている会話なのか、父性的なものを求めている会話なのかで食い違い、安心できなかったり、頼りにならなかったりする

自己表現が苦手だったり、負い目を感じ過ぎていたりすると、回りくどい表現になって、いつも意見や結論が見えてこなくてストレスになる

などが、実際のコミュニケーションのズレのよくある例として挙げられます。

次回は、さらに具体的な例を挙げて見て行きましょう。

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『勉強を頑張ろうと確かに思っているのに、何故かやる気が起きない。』

『ギャンブルをやめようと思っているのに、気が付くとまたやってしまっている。』

あなたにもこのように、意識で思っている自分と実際の自分とが食い違ってしまうことはないでしょうか?

意識と無意識(普段意識できにくい心)は、“騎手と馬”によくたとえられます。

騎手(意識)と馬(無意識)の行きたい方向が同じなら、スムーズに事は運ぶでしょう。

しかし、もし騎手(意識)が右方向に、馬(無意識)は左方向へ行きたかったら、思うようにならないあなたを感じるでしょう。

そんな時は馬である無意識の方が力が強いので、おそらくどうにもならないはずです。

そしてどうにもならない馬を、騎手がムチを打ってどうにかしようとすればするほど、心身のエネルギーばかり消耗しますが、かえって上手くいかない悪循環になってしまうことが多いのです。

またそんな時には、思い通りにならない自分を情けなく思い過ぎたり、責め過ぎたり、嫌がり過ぎたりしていることも多いはずです。

ではこんな時、どうしたらあなたは少しでも楽になれるのでしょうか?

それは、とりあえず意識で何とかしようとする自分をあきらめて(明らかに認めて)、馬である無意識の気持ちを感じてみると良いでしょう。

普段意識できにくい心が無意識ですから、簡単には馬がどう思っているのかは分からないかも知れません。

しかし、少なくとも馬の方は騎手が自分を無理に動かそうとするのではなく、『あれ?自分の気持ちを聞いてくれるのかな?』と感じてあまり反発しなくなるかも知れません。

もし馬の気持ちを感じられたら、ひょとしたら『もう少し遊んで満足したら勉強しても良いと思っている馬』がいたり、『ギャンブルでも何でもいいから、すがっていないといられないすごく寂しい馬』がいたりするかも知れませんよ。

どんな気持ちの馬がいるかは人それぞれですが…。

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心理テストの結果を見て、攻撃性や敵意の項目が高い数値だと、それを悪いイメージに捉える人がいます。

しかし、攻撃性や怒りはあなたにとって大切な心的エネルギーなのです。

問題はそのエネルギーの使い方にあります。

場にそぐわず怒ったり他人を攻撃したりすれば人間関係を壊し、ひいては自分自身の身を滅ぼしかねませんね。

また、自分を攻撃する方向へと使っても、自分がつらくなるばかりです。

一方で、そのエネルギーを“自分を活かすエネルギー”へと昇華できてくると、自他共に不必要に責めることなく、建設的・積極的な方向へとエネルギーを回せるようになってきます。

攻撃性や怒りとは、“自分を活かしていくエネルギー”の源泉なのです。

例えば、赤ちゃんがものすごく泣くのも、心理的には不快なものを排出しようと必死に攻撃している姿とも言われています。

また、食べることや性的行為も攻撃性がエネルギーの源泉とも言われます。

よく怒ったり攻撃性が強い方は、生物的に持っているエネルギーが強いことが多いのです。

もし、そのエネルギーを上手にコントロールできるようになったり、高い次元の“自分を活かすエネルギー”に昇華できてくると、建設的・積極的な方向へあなたの人生も変わってくるはずです。

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『とにかく早く治りたい』

『同じ年齢の人と比べると、こんな状態ではいられない』など…

とても焦ってしまって、その焦ることがさらに悪循環を招いてしまうことがあります。

そもそも“焦る”という状態とは、心の中でどのような事が起こっているのでしょうか?

私が思うには、今のあなたを生きられていない状態、今のあなたを受け容れられないで苦しんでいる状態のように思います。

さらに言えば、今のあなたを肯定できずに、未来のあなたや別のあなたになりたくて…。
でもどうにもならなくて苦しんでいる状態のはずです。

そもそも未来の自分やなりたい自分は、今のあなたを土台に成り立つのであって、今のあなたを否定しては実現不可能なのです。

ですから、苦しいのは無理もない事なのですが…。

この時、あなたには今の自分を肯定する感覚、そして今の自分で良いという安心感が希薄なはずです。

過剰に焦るあなたが根本的に楽になっていくのには、『今の自分に何があろうがなかろうが、今の自分でしかいられないのだから、あるがままの自分で良いんだ。』という感覚を心の中に根付かせていくことが必要です。

つまり、自分の存在について自己肯定感をいかに培っていくかです。

それにはまず最初に、焦ってしまうあなたも今のあなた自身の一部なのですから、『今は焦ってしまってどうにもならないんだね。』と、その気持をわかってあげること、受け止めてあげることから始めると良いでしょう。

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「家庭のちょっとした悩みを友人に聞いてもらったら気持ちがすっきりした」
「仕事でのトラブルを同僚に聞いてもらったら気が楽になって解決策が浮かんだ」

あなたにもこのような経験があると思います。

人は自分の心の中の悩みやモヤモヤを、信頼できる人に話して、よく聞いてもらうと気持ちが楽になります。

しかし、その悩みやモヤモヤがとても難しい事情だったり、重い内容だったりすると、話す側も聞く側も双方ハードルが高くなります。

童話の“王様の耳はロバの耳”では、皆さんもご存知の通り、王様の髪を切る床屋さんが、秘密である王様の耳がロバの耳であることを口止めされています。

しかし、誰にも話せない苦しみから、井戸に向かって「王様の耳はロバの耳!」と大声で叫びます。

ずっとこの秘密を黙っていた床屋さんは、やっと本当の事が言えたと気持ちがすっきりします。
でも、その声が全ての井戸に通じていて、街中に広がって聞こえてしまったという物語ですね。

このように、人はとても難しい事情を独りで抱え込んでいると、想像以上に大きなストレスになります。

この事は、心の中のお悩みや精神的な症状・つらい気持ちなどにも当てはまると言えないでしょうか。

また、この物語に出てくる井戸を心の奥底や無意識と捉えるならば、井戸に叫ぶこと ⇒ 抑圧などをして溜め込んでしまうことが、街中に広がってしまって大変なことになってしまうこと ⇒ “うつ”や“眠れない”といった心の病や症状になってしまうと解釈できるかも知れません。

カウンセリングでは、他人や家族にも簡単に話せない難しい事情や、ハードルの高い重い内容を心の専門家であるカウンセラーが気持ちをしっかり受け止めてお聴きします。

もちろん秘密やプライバシーはきちんと守られます。
そして、カウンセラーは基本的にその内容に対して良い悪いなどの価値判断をしないで、もっと心の深いところの背景に思いを馳せながら、お話をお聴きします。

ですから、社会的とか倫理的に問題のあると言われるような内容も、守られた空間と時間の中でお話しすることができるのです。

また、ずっと秘密にしていた、もしくはずっと話せなかったお悩みや生い立ちなども、安心してお話しすることができます。
逆に自分が話したくない内容までは、無理にお話しする必要もないのです。

とても難しい事情や心の中のお悩み・つらい気持ちなどを、もし独りで抱え込んで苦しんでいるようでしたら、カウンセリングを上手に利用して頂ければと思います。

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心理カウンセリングと言っても、具体的なイメージがつかめない人が多いようです。
クリニックの受付にいると、『カウンセリングって何をするんですか?』と質問されることもよくあります。

皆さんによくあるカウンセリングのイメージは、カウンセラーは心の専門家だから何でもわかっている存在であり、カウンセリングの場面ではすぐに何か特別なアドバイスを与えてもらえて、心が楽になるというものです。

しかし、実際には心の専門家でもよくわからない事はたくさんあります。
また、すぐにアドバイスを与えてお悩みが解決するようなケースはないわけではありませんが、現実には少ないものです。

例えば、いつもクヨクヨ悩んでしまって気分が落ち込んでしまう人に対して、もっと自信を持つようにアドバイスをしても、当たり前の話ですが、そうできない自分を悩んでいるのですから意味がありませんよね。

では、心理カウンセラーは何をするのか?

それは、クライアントさんのお悩みやご相談を 『よく聴くこと』から始めていきます。
もちろん、ただ聞くのではなく専門家の視点でよく聴いていきます。

するとカウンセラーは、クライアントさんがどうしてお悩みになっているのか、心理的に深いレベルで理解できるようになります。

『ああ、それならクヨクヨしたり憂鬱になってしまうのは無理もないなあ』と共感できるようになります。
そして、そのことをクライアントさんに伝えていきます。

クライアントさんはカウンセラーにお悩みや相談内容をよく聴いてもらい、また共感してもらうと、段々と心が軽くなってきて頭の中や感情の整理がついていきます。

この段階になると、カウンセラーはそれぞれのクライアントさんに有効な専門的なアドバイスや指示を与えることができます。
認知行動療法などの、それぞれのクライアントさんに合ったアプローチを紹介することもできます。

このように心理カウンセリングでは、まずクライアントさんのお話をよく聴かせて頂くことから始まるのです。
そして、心のお悩みや症状には、『よく聴くこと』が『よく効くこと』につながるわけです。

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さらに前回の続きになります。

『喪失体験』による悲しみの基本的な回復プロセスの後半の2段階を見ていきましょう。

③回復していく段階

悲しみは引きずっているものの、客観的に物事を見られるようになってきて、現実をしだいに受け入れながら、その痛みと一緒に生きていこうとしていきます。

大切な人やペットがいない環境にも徐々に慣れてきて、少しずつ回復していきます。

④通常の生活へ戻る段階

通常の生活へ戻って行く段階です。

失った大切な人やペットのことを、良い思い出として気持ちを整理しながら、その思い出と一緒に生きていこうとしていきます。

以上の後半の段階になると、周囲の人の言うことを受け入れられるようになってきます。

前半の段階では受け入れるのは難しいことも多く、周囲の人はアドバイスや意見を控えめにして温かく見守ることを基本にした方が良いでしょう。

今は嘆き悲しでいても、やがて心の傷は癒えて、その痛みと一緒に生きていける時は必ず来るもの。

悲しみの強さと長さには個人差はあるものの、悲しみからの回復プロセスを経て心身は回復していくはずですので、今回の記事を参考にして見て下さい。

( ※ 回復が思わしくない場合は、心療内科など医師の診察を必ず受けて下さい。)

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前回の続きになりますが、『喪失体験』による悲しみの基本的な回復プロセスを見ていきましょう。

ここでは簡単に分かりやすく4段階で説明していきます。

①ショックと否認の段階

ショックのあまり現実に起こったことを心と身体が拒否します。

涙も出ないくらい感情が鈍麻することもありますが、これは直ぐに悲しみを受け入れると心も身体も潰れてしまうので、人間の防衛本能として現実を否認しているからで決しておかしな事ではありません。

②絶望感と悲しみの段階

悲しみを受け入れていく段階になりますが、初めは抵抗があるため何に対しても苛立ったり怒りが沸いたり、一方で絶望感に襲われることも多くなります。

一番つらくて苦しい段階と言えます。

以上の2つの段階では、早く立ち直ろうと焦ったり頑張り過ぎないことが大切です。

またこの段階では、感情が鈍麻したり何に対しても苛立つ自分をおかしいと思わないようにして下さい。

それでは次の段階は、次回に詳しく紹介していきます。

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カウンセリングルーム

プロフィール

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中村はじめ
1968年生まれ 男性
心理カウンセラー
精神保健福祉士(国家資格)・認定心理士
横浜(個人開業)及び杉並区(メンタルクリニック勤務)を中心に心理カウンセラーとして活動中。

※詳しくはプロフィール

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