うつの記事

心の病が改善されていく・お悩みが楽になっていくにはプロセスがあります。

それは、良くなったり悪くなったりという振幅の波を繰り返し、まるで心の筋力をつけながら変わっていくのです。

(ただし症状の消失など、ケースによっては1回や2回で改善されることもあります。カウンセラーはクライアントさんに、なるべく短期に不必要なストレスを与えることなく、改善するようにつとめることが大前提です。)

さて、カウンセリングの効果が現われてくると、クライエントさんは少し気持ちが楽になり、『良かったなあ』とホッとします。

しかし、しばらくすると調子の“より戻し”の波が訪れて、『ああ、元に戻ってしまった!』とガッカリされることがあります。

もう同じ苦しい思いはしたくないですから、お気持ちはよく分かりますね。

有名な精神分析のフロイトは、心の病が改善されていく・お悩みが楽になっていくプロセスを、『らせん階段を昇って行くように変わっていく』と言いました。

イメージとしては、左右に調子の良い悪いの波を行ったり来たりしながらも、あなた自身の立ち位置をふと見れば高いところに昇っている。

確実に状態は上がって、あなたの心は変わっているという意味です。

ですから、たとえ調子の“より戻し”の波が訪れても、もし余裕がある時には症状や気持ちだけにとらわれないようにしましょう。

そして、1か月前や3ヶ月前と今の自分との心の変化に焦点を当てられると、少し安心できて早くその波から抜け出すことができるでしょう。

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前回の心にプラスな本でも紹介した『考えない練習』小池 龍之介 著の一節に、他人の言動を必要以上に気にする背景には、他人から良く見られたい・良く思われたいという欲求がある。

しかし、それよりも深くにある欲求は、自分が自分の株を下げたくないという自己イメージへの執着である、というような内容が書いてありました。

お坊さんである著者は、この良く思われたいといった自己の評価を気にし、プライドにしがみつく欲を、煩悩のひとつとして「慢」の煩悩であると言っています。

カウンセリングをしていても、「他人の評価を気にし過ぎて仕事や勉強に集中できない、それによって自分を自由に生きれず、結果とても苦しい思いをしたり悔しい思いをしている」という人がよくお見えになります。

その人の話をよく聴いてみると、他者評価が気になる背景に、自己評価を下げたくない=自己イメージの執着という心の無意識の構図がやはり見え隠れします。

つまり、どこかで自分自身の等身大を認めることを怖れていて、心の中で作り出した肥大化した自己イメージに自らしがみつき、また葛藤を起こしながら身動きが取れなくなっている姿が浮かび上がってくるのです。

逆に等身大の自分を認めて、自分に執着しない人は、悩んだり考え込んだりすることは少なく、心のエネルギーがすんなりと流れていると言えます。

さらにカウンセリングでは、そこまでしがみつき手放せない理由や背景の話を詳しく聴いていきます。

すると、そこには何らかの感情的なしこりがあったり、アイデンティティーをうまく確立できないまま自分を信用できずにいたり、…そこに留まるしかない無理もない事情がよく見えてきます。

すぐに「手放す」ことができなくても良いですから、まず自分がしがみついている自己イメージを少しずつでも勇気を持って明らかにし、そこまで固執する価値が本当にあるのかを一度深く感じて見て欲しいですね。

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今回は、テーマ【心にプラスな本】になります。

【考えない練習】 小池龍之介 著


   

タイトルが示すように、心(脳)に湧き上がる雑念を中心に、平常心を保つ自己コントロールのスキルについて書かれています。

著者はお坊さんでもあるので、仏道の教えと修行によるスキルは基より、脳の機能についても詳しいようです。

たとえば、「見えている」という受動的な状態から、積極的に「見る」という能動的な状態へと、五感のひとつに意識をグーっと強め集中し、心をひとつの場所に集めていくことによって、心は充足感を覚えるようになっていく、と言っています。

自分自身の心の動きを客観的に捉えられるようになると、気持ちに少し余裕が生まれ、不安や怖れにのみ込まれなくなってきます。
そして、段々と心の動きそのものを自己コントロールできるようになっていきます。

そういったスキルや考え方を身につけるヒントが書いてある本です。

ただし、私のような凡人があまりストイックにやり過ぎると、かえってノイローゼになるような気もしますので注意が必要かも知れません。

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「家庭のちょっとした悩みを友人に聞いてもらったら気持ちがすっきりした」
「仕事でのトラブルを同僚に聞いてもらったら気が楽になって解決策が浮かんだ」

あなたにもこのような経験があると思います。

人は自分の心の中の悩みやモヤモヤを、信頼できる人に話して、よく聞いてもらうと気持ちが楽になります。

しかし、その悩みやモヤモヤがとても難しい事情だったり、重い内容だったりすると、話す側も聞く側も双方ハードルが高くなります。

童話の“王様の耳はロバの耳”では、皆さんもご存知の通り、王様の髪を切る床屋さんが、秘密である王様の耳がロバの耳であることを口止めされています。

しかし、誰にも話せない苦しみから、井戸に向かって「王様の耳はロバの耳!」と大声で叫びます。

ずっとこの秘密を黙っていた床屋さんは、やっと本当の事が言えたと気持ちがすっきりします。
でも、その声が全ての井戸に通じていて、街中に広がって聞こえてしまったという物語ですね。

このように、人はとても難しい事情を独りで抱え込んでいると、想像以上に大きなストレスになります。

この事は、心の中のお悩みや精神的な症状・つらい気持ちなどにも当てはまると言えないでしょうか。

また、この物語に出てくる井戸を心の奥底や無意識と捉えるならば、井戸に叫ぶこと ⇒ 抑圧などをして溜め込んでしまうことが、街中に広がってしまって大変なことになってしまうこと ⇒ “うつ”や“眠れない”といった心の病や症状になってしまうと解釈できるかも知れません。

カウンセリングでは、他人や家族にも簡単に話せない難しい事情や、ハードルの高い重い内容を心の専門家であるカウンセラーが気持ちをしっかり受け止めてお聴きします。

もちろん秘密やプライバシーはきちんと守られます。
そして、カウンセラーは基本的にその内容に対して良い悪いなどの価値判断をしないで、もっと心の深いところの背景に思いを馳せながら、お話をお聴きします。

ですから、社会的とか倫理的に問題のあると言われるような内容も、守られた空間と時間の中でお話しすることができるのです。

また、ずっと秘密にしていた、もしくはずっと話せなかったお悩みや生い立ちなども、安心してお話しすることができます。
逆に自分が話したくない内容までは、無理にお話しする必要もないのです。

とても難しい事情や心の中のお悩み・つらい気持ちなどを、もし独りで抱え込んで苦しんでいるようでしたら、カウンセリングを上手に利用して頂ければと思います。

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うつ状態になった人は、まず十分休養をとるように勧められます。

もっと具体的に言うと、身体を休ませて、さらに心や頭も十分休ませることが大切です。

しかし、うつ状態になった人は心や頭の中がとても混乱していて、心や頭を十分に休ませることが、その状態ではとても難しいのです。

例えば、会社をしばらく休むことになっても『こんな状態で本当に休んで良いのだろうか?』と罪悪感に苛まされたり、休んでいる間やその後の仕事のことが頭から離れず常に不安だったりと、休職して身体は休んでいても、心や頭はまったく休めていないことが多いのです。

ところが周りの人から見れば、十分休養を取っているから時間と共に回復するだろうと考えるでしょう。

一方で本人は、会社を休んでいるのにあまり休めている感じがしない。
状態もそれほど変わらないと、不安感や罪悪感が募ってとても焦っていたりします。

見守るご家族の方もご本人様も、『何故だろう?何かおかしいなあ』と感じながらも時間だけが過ぎていきます。

こんな時は、身体は休んでいても心や頭がほとんど休めていない状態なのです。
ですから、心的エネルギーが蓄えられずに、うつ状態から抜け出せないのです。

これは、とても苦しい状態ですね。

その根本的な解消には、少しずつでも『心や頭を休ませることができる自分』を育んでいく必要があります。

お薬を飲んで十分に休養を取っても、うつ状態からあまり回復しない場合は、カウンセリングがお役に立てます。

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心理カウンセリングと言っても、具体的なイメージがつかめない人が多いようです。
クリニックの受付にいると、『カウンセリングって何をするんですか?』と質問されることもよくあります。

皆さんによくあるカウンセリングのイメージは、カウンセラーは心の専門家だから何でもわかっている存在であり、カウンセリングの場面ではすぐに何か特別なアドバイスを与えてもらえて、心が楽になるというものです。

しかし、実際には心の専門家でもよくわからない事はたくさんあります。
また、すぐにアドバイスを与えてお悩みが解決するようなケースはないわけではありませんが、現実には少ないものです。

例えば、いつもクヨクヨ悩んでしまって気分が落ち込んでしまう人に対して、もっと自信を持つようにアドバイスをしても、当たり前の話ですが、そうできない自分を悩んでいるのですから意味がありませんよね。

では、心理カウンセラーは何をするのか?

それは、クライアントさんのお悩みやご相談を 『よく聴くこと』から始めていきます。
もちろん、ただ聞くのではなく専門家の視点でよく聴いていきます。

するとカウンセラーは、クライアントさんがどうしてお悩みになっているのか、心理的に深いレベルで理解できるようになります。

『ああ、それならクヨクヨしたり憂鬱になってしまうのは無理もないなあ』と共感できるようになります。
そして、そのことをクライアントさんに伝えていきます。

クライアントさんはカウンセラーにお悩みや相談内容をよく聴いてもらい、また共感してもらうと、段々と心が軽くなってきて頭の中や感情の整理がついていきます。

この段階になると、カウンセラーはそれぞれのクライアントさんに有効な専門的なアドバイスや指示を与えることができます。
認知行動療法などの、それぞれのクライアントさんに合ったアプローチを紹介することもできます。

このように心理カウンセリングでは、まずクライアントさんのお話をよく聴かせて頂くことから始まるのです。
そして、心のお悩みや症状には、『よく聴くこと』が『よく効くこと』につながるわけです。

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性格の傾向を把握するために、心理テストを行おうとすると、ものすごく結果を怖がる人がいます。

カウンセリングに通われようとするクライエントさんは、心の視野が狭くなっていることもあって、『少なからず自分はどこか変なのではないか?』『こんな風になる自分は異常なんじゃないか?』などと思っていることが多いですから、怖がる気持ちはよくわかります。

もしかしたら、結果に悪い性格傾向が出て、それがわかってしまうのでは?と思う人もいるのかも知れませんね。

そもそも性格に関する心理テストは、その傾向や特性を把握するものであって、良い性格・悪い性格とレッテルを貼るものではありません。

まして心理テストだけで、クライエントさんの心の中がわかるようなことは全くありません。

実際のカウンセリング場面では、『抑うつ傾向が強く出ていますが、心の中に何か抑え込んでいることがありますか?』『社会性が低く出ていますが、今は会社に行くのがお辛いですか?』とクライエントさんの心の中をより理解し、また共感していくために使っているものなのです。

また、クライエントさんにとっては結果を説明してもらうことによって、自分自身では気づかなかった性格傾向や自分の心の状態を知ることに役立ちます。

このように心理テストは、カウンセリングでご一緒にお話をしていく上で、クライエントさんの心の中の理解や共感のためのツールとして、また自分自身をより理解していく機会として使用しているものですから、どうか安心して受けて見て下さい。

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前回は、心の奥底にある人生の脚本について書きましたが、今回はその脚本の中身をもう少し詳しく見ていきましょう。

周りの世界が自分に対してネガティブに感じられ、実際に人生が思うようにうまくいかなくてお悩みのクライアントさんは、【禁止令】を含む脚本を持っています。

前回の例を見ていくと、『自分は愛情を貰えなくて幸せになってはいけない』『他人から受け入れられなくて認められない』といった『自分は〜してはいけない存在だ!』という【禁止令】です。
他に例を挙げると『自分はあるがままの自分ではいけない』とか『弱い自分であってはいけない』など、同じように【禁止令】を含んだ脚本になります。

またこの【禁止令】と表裏一体に、『〜であらねばならない』というクライアントさんを駆り立てる【ドライバー】という観念がセットになっていることが多くあります。

例えば、『自分はあるがままの自分ではいけない』の裏には『常に良い子であらねばならない』とか、『弱い自分であってはいけない』の裏には『人に頼ったり甘えたりしてはならず、常にしっかりとした自分であらねばならない』といったクライアントさんを駆り立てる【ドライバー】があるのです。

これでは自分自身の本来持っている全体性を認めることができず、心が苦しくなるのは当然です。
そして抗ってもその脚本通りに人生が動いていってしまいます。

カウンセリングではまずそういった【禁止令】や【ドライバー】に気づき、自分の全体性を受け入れられるような体験を少しずつ繰り返しながら、やがては【禁止令】を根本的に書き換えるプロセスをご一緒に行くこともあります。

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あなたの人生の脚本にはどんなことが書かれているでしょうか?

心理療法の一つであるエリック・バーンが提唱した交流分析の中に脚本分析があります。

人生の脚本とは、楽なものだと『自分は人から愛情をもらえて幸せになれる』とか『他人から受け入れられて社会でも認められる』になります。
実際に世界がポジティブに感じられ、人生がそのようになってくるものです。

逆に苦しい脚本だと、『自分は愛情をもらえず幸せになれない』とか『他人からあまり受け入れられなくて認められることも少ない』になります。
こちらも実際に世界がネガティヴに感じられ、人生がそのようになってきます。

この人生脚本は言わば、心の奥底の【自分の存在】に紐付けされて書かれているものなので、普段意識できない無意識で働いて、たとえ意識で何とか変えようと努力しても根本的には変えられずに苦しむことが多いのです。

そしてなかなか人生を変えることができず、同じ過ちや失敗を繰り返すことになってしまいます。

カウンセリングではそのような人生の脚本に気づき、ご一緒にその脚本を楽なものへと書き換えていくプロセスを行なっていくケースも多くあります。

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<心理カウンセリングに関する、よくある質問疑問です>

今回は、お薬の処方についてです。

診断をしてお薬を処方するのはお医者様ですので、カウンセラーはお薬の処方をすることはできません。

しかし、病院やクリニック併設のカウンセラーでしたら、そちらでの担当医と必ず連携をはかっているはずです。

また、民間のカウンセリングルームでもお薬が必要と思われるケースでは、比較的近くの病院やクリニックを紹介してくれるはずです。

カウンセリングを受けながらお薬の力を借りたい時や、状態が悪化していて早く楽になりたい時には、遠慮なくカウンセラーに相談してみましょう。

信頼できる病院やクリニックの医師をわかる範囲で紹介してくれると思います。

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アダルトチルドレンやHSPの人は、他人の感情や場の雰囲気、自分に対してもとても敏感です。

またそんな自分を持て余してしまい、「何で普通の人が簡単にできることができないんだ!」「とにかく普通になりたい!」と自分を嫌ってしまいがちです。

人との関わりも敏感過ぎて傷つきやすいので、友人もうまくできないことが多く、それも強いコンプレックスと思いがちです。

しかし以前 “自分と他人との境界にある膜” の記事で書いたように、アダルトチルドレンやHSPの人は、他人と自分の境界が薄いところが特徴であり、そういう自分をなるべく受け入れてあげられると良いですね。

自分の特徴として受け入れられれば、友人が少なくてもうまくできなくてもとりあえずそれで良いですし、簡単にできないことは環境を選んだり調整したり、対処方法を考えたり工夫していくことを考えられるようになってきます。

環境調整や対処方法・どういった工夫をしていくかは、カウンセリングでも具体的に話し合っていきます。

また自分を受け入れられると、他人とそれほど比べなくなって、何より自分を守ってあげる意識の方が高まってきます。

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さらに前回の続きになります。

『喪失体験』による悲しみの基本的な回復プロセスの後半の2段階を見ていきましょう。

③回復していく段階

悲しみは引きずっているものの、客観的に物事を見られるようになってきて、現実をしだいに受け入れながら、その痛みと一緒に生きていこうとしていきます。

大切な人やペットがいない環境にも徐々に慣れてきて、少しずつ回復していきます。

④通常の生活へ戻る段階

通常の生活へ戻って行く段階です。

失った大切な人やペットのことを、良い思い出として気持ちを整理しながら、その思い出と一緒に生きていこうとしていきます。

以上の後半の段階になると、周囲の人の言うことを受け入れられるようになってきます。

前半の段階では受け入れるのは難しいことも多く、周囲の人はアドバイスや意見を控えめにして温かく見守ることを基本にした方が良いでしょう。

今は嘆き悲しでいても、やがて心の傷は癒えて、その痛みと一緒に生きていける時は必ず来るもの。

悲しみの強さと長さには個人差はあるものの、悲しみからの回復プロセスを経て心身は回復していくはずですので、今回の記事を参考にして見て下さい。

( ※ 回復が思わしくない場合は、心療内科など医師の診察を必ず受けて下さい。)

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前回の続きになりますが、『喪失体験』による悲しみの基本的な回復プロセスを見ていきましょう。

ここでは簡単に分かりやすく4段階で説明していきます。

①ショックと否認の段階

ショックのあまり現実に起こったことを心と身体が拒否します。

涙も出ないくらい感情が鈍麻することもありますが、これは直ぐに悲しみを受け入れると心も身体も潰れてしまうので、人間の防衛本能として現実を否認しているからで決しておかしな事ではありません。

②絶望感と悲しみの段階

悲しみを受け入れていく段階になりますが、初めは抵抗があるため何に対しても苛立ったり怒りが沸いたり、一方で絶望感に襲われることも多くなります。

一番つらくて苦しい段階と言えます。

以上の2つの段階では、早く立ち直ろうと焦ったり頑張り過ぎないことが大切です。

またこの段階では、感情が鈍麻したり何に対しても苛立つ自分をおかしいと思わないようにして下さい。

それでは次の段階は、次回に詳しく紹介していきます。

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親や配偶者など大切な人との別れ、存在の大きかったペットとの別れといった『喪失体験』は、ずっと立ち直れないと感じる程の悲しみや身体の不調に襲われるものです。

しかしそれ程の悲しみでも、人は基本的に段階的なプロセスを経て、必ず心身共に回復してくるものです。

その回復のプロセスは、いくつもの段階に分かれるのですが、ここでは分かりやすく4つの段階で説明していきましょう。

以下の段階プロセスになります。

①ショックと否認の段階
②絶望感と悲しみの段階
③回復していく段階
④通常の生活へ戻る段階

詳しくは次回に、その段階の内容を見ていきましょう。

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『あるがままの自分でいいんだよ』
『あなたはあなたのままでいいんだよ』

という言葉かけがあります。

自分を認めることができずに『こんな自分ではいけない』と自責的に思って行き詰っている人には、とても救われる言葉だと思います。

本来、『あるがままでいい』というのは、…

人間だからおかしいところや修正すべきところがあり、それを明らかに見究めてた上で、でも、これも人間だから今直ぐには変えられない自分がいる。

だから、その自分を肯定的・受容的に認めながら未来に向けては変わっていこう、という意味合いだと思います。

決してそのままの自分で問題はないという意味ではありません。

ですから、『あるがまま』という意味合いを履き違えると、かえって問題をごじらせてしまう事があります。

実際にお悩みになっている人や問題を抱えている人は、未来へ向かってどこか自分自身を、もしくは主体的に環境を変えていかないといけない事が多いのです。

そもそも人間は誰でも、環境や人間関係の移り変わりに対して、自分自身も常に変化させていかないと生きられないはずです。

でも、心がまだ未熟だったり依存性が強い人だと、『あるがまま』を履き違えてしまい、自分は変わらなくて良くて全て周りのせいであるかのように被害者意識が強くなってしまうことがあります。

自己愛の保ち方に偏りがある人も、やはり『あるがまま』を履き違えてしまうことが多く、内省して自分自身を変えていくという考えになかなか至らないことがあります。

ですから、私は不用意に『あるがままの自分でいい』『あなたはあなたのままでいい』とは言いません。

やはり変わる必要のあるところは、伝えていく時機というのはありますが、私はきちんと伝えていきますし、その方が良心的だと思っています。

カウンセリングは相互作用ですので、カウンセラー側にも問題があります。

未熟なカウンセラーや、残念なことに自分の何かを満たすために行っているようなカウンセラーは、『あるがままの自分でいいんだよ』『あなたはあなたのままでいいんだよ』といった言葉を連発する傾向があります。

言われたクライアントさんは、表面的には気持ちがいいので『あるがまま』を履き違えながら受け入れてしまいます。

それが続くと、自分を変えていく力や主体的に生きていく強さが奪われ、気持ちはいいけど長年何も変わらず結果的には苦しむという事態になってしまいます。

話が少し逸れましたが、人の心に強く訴える言葉の使い方や捉え方には注意が必要です。

『あるがまま』を履き違えないで、本当に楽になれる自分へと変化していって欲しいです。

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カウンセリングルーム

プロフィール

中村はじめ
1968年生まれ 男性
心理カウンセラー
精神保健福祉士(国家資格)・認定心理士
横浜(個人開業)及び杉並区(メンタルクリニック勤務)を中心に心理カウンセラーとして活動中。

※詳しくはプロフィール

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