Google+ 心と体を楽にするスキル-横浜こころの森カウンセリング ~ACや抑うつをケアします~

心と体を楽にするスキル

今回は、リラクゼーション法として【漸進的筋弛緩法】を簡略化した方法をご紹介します。

とても難しい名前がついていますが、身体の筋肉の力を体のパーツに分けて順番にゆるめていく、という簡単な方法です。

ポイントは、力をゆるめる前に一度逆にグッと力をいれて緊張すること。
その後、一気に力をゆるめた時には、力が抜けた感覚やリラックスした感覚を十分に味わうこと。
一度に全身の力を抜くのではなく、体のパーツごとに順番に筋肉の緊張をゆるめていくことです。

しかし、今回はいつでもどこでもできるように簡略化した方法をご紹介しますので、体のパーツは少ない3つに分けています。

※ 注意点は、この技法は一時的に血圧が上昇しますので、高血圧・心臓疾患・緑内障の方はしないで下さい。

それでは、やってみましょう。

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姿勢は、横になった状態・座った状態・立った状態、いずれの状態でもできます。

①腕を伸ばして両手の親指を中にして握りこぶしを作ります。
①’息を吸って止めて、7割くらいの力でグッと力を5秒ほど入れ続けます。そして緊張している状態を意識します。
(痛みを感じるまで力を入れると筋肉を傷めるので注意して下さい)
①”息を吐きながら一気に力をゆるめて、20秒ほど力が抜けた感覚やリラックスした心地良い感覚を十分に味わうようにします。

②息を吸って止めて、両肩をギュッとすぼめて緊張させ、力を5秒ほど入れ続けます。そして緊張している状態を意識します。
(痛みを感じるまで力を入れると筋肉を傷めるので注意して下さい)
②’息を吐きながら一気に力をゆるめて、20秒ほど力が抜けた感覚やリラックスした心地良い感覚を十分に味わうようにします。

③息を吸って止めて、あごを引いて鼻と眉間にシワを寄せ、口はすぼめて目を閉じギュッと力を5秒ほど入れ続けます。
そして緊張している状態を意識します。(痛みを感じるまで力を入れると筋肉を傷めるので注意して下さい)
③’息を吐きながら一気に力をゆるめて、20秒ほど顔の力が抜けた感覚やリラックスした心地良い感覚を十分に味わうようにします。

①両手②肩③顔 これを1セットから3セット行います。
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いかがでしょうか?
仕事の合間など、どこでも簡単にできると思います。

このリラクゼーション法は、ジェイコブソン(生理心理学者)が提唱して、実際によく用いられる技法です。

いつでもどこでもできるように、自分の技として身につけると大変役立つと思います。

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前回は“褒めることの難しさ”について書きました。

そこで褒めるとは別に、相手の存在をそのまま認めるようなコミュニケーションを常日頃から取れていると良いとも書きましたが、それはどんなことでしょうか?

もう一度褒めることについて考えて見ると、褒めることは気をつけないと上下関係を前提として相手を評価することになります。

信頼関係の中では、それでもすごく嬉しいこともありますから、すべてがいけないと言うことではもちろんありません。

ただ上記の視点で考えると、褒める以外に相手の存在をそのまま認めたり、相手を勇気づける言葉かけとしては、上下関係ではなく対等な関係でのコミュニケーションになってくると思います。

具体的には、「ありがとう」といった感謝の言葉を素直に相手へ伝える。
喜びを共有するような「うれしい」「助かった」といった自分の気持ちをこちらも素直に伝える、といったことになると思います。

たとえ子供に対しても、「えらいね」と言うより、やはり「ありがとう」「〜でお母さんはうれしい」「〜でお父さんは助かった」と言って見るのです。

そう言われると、相手は自分を対等に尊重してくれていると感じますし、自分は必要とされているとか周りに貢献しているという感覚が得られて勇気づけられますし、お互いの関係も良好になってくるはずです。

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今回は“褒めることの難しさ”について書いて見ます。

カウンセリングでは、もっと親に褒めてもらいたかったと話す人が多いのですが、ケースによってはできた時だけとか、親の期待に添う結果の時だけ褒められた気がして苦しかったと話す人もいます。

後者のケースでは、できなかった時や期待に添う結果でない時は叱られていることが多いものです。

ただここで大切なのは、気をつけないと“褒めること”が相手を条件付きで認めることになりかねないことです。

褒めることは相手に対しての評価を含んでいるので仕方ないところがあるのですが、自分の期待通りに次もして欲しいとは思わないで、その時その時を優しくさっぱりと褒める。

そして常日頃から相手の存在をそのまま認めるようなコミュニケーションが取れていると良いのかも知れませんね。

(※次回へ続きます。)

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極端なものの考え方や受け取り方を、鬱や不安症に有効なアプローチである認知行動療法では、“認知のゆがみ”と呼びます。

特徴的な“認知のゆがみ”のパターンについては、代表的なものが幾つかあることが知られています。

今回はその一つで、よく陥りやすい【極端な一般化】を挙げて見ます。

これは、過去の少数の事実や結果を取り上げて、他のすべての事が同じ結果になるだろうと結論づけてしまう事を言います。

例えば、新しい仕事を任された時に少しでも思ったように進まないと、過去の失敗を思い出して、自分はいつも失敗するんだ!と考えてしまいます。

こうやって実際に書き出してみると、極端な考え方をしていると気づきやすいと思いませんか?

ただし、アイデンティティーを確立しきれず強く自信が無い場合は、絶対的な真実だと感じてしまいそのような思考パターンを繰り返してしまうかも知れませんが…。

いずれにしても自分がどのような“認知のゆがみ”を抱えているのかを認識することは大切です。

練習をしながら段々と認知のゆがみを変えていこうとする専門的なアプローチが認知行動療法になります。

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仕事や物事を段取り良く進めていくために、【優先順位】を決めて行っていく事があります。

比較的余裕がある時や、一つ一つ積み上げていく内容の場合はとても有効ですね。

でも余裕が無い時や限られた時間で成果を上げないといけない時、また自分のコンディションが下がっている状況、例えば頭が混乱してる時や不安が強い時には、【優先順位】を考えるより【劣後順位】を決めて進めていく方が成果を上げられたり、気持ちを楽にして対応できます。

とくに頭が混乱しやすい人や不安が強く焦ってしまう人は、そもそも難しい状況なのに何もかもやらなければいけないと言う想念に囚われているので、【優先順位】を考えて多少整理が出来ても、その想念からは抜け出せず心が苦しいままなのです。

【劣後順位】は、自分にとって最も必要の無いものはどれか?から考えていきます。
今直ぐやらなくても良い事はあるでしょうし、自分でやらず誰かに頼めることもあるでしょう。

そして何もかもやらねばならないという苦しい想念から抜け出して、十分にやらないことを捨ててから、最低限必要な事のやる順位を並べて行っていくので気分や頭はスッキリするはずです。

それで余裕が出たら、次に必要な事を進めて行けば良いのです。

もちろん抑うつ状態になったり、病的に不安が強い場合は、専門家に相談すると共に、上司や家族に相談して全体的な負担を減らすことも考えて下さいね。

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あなたにも“雑念”がわいてくることはありませんか?

ここで言う“雑念”とは、意思とは無関係にあらわれる思考のことです。
これに感情的な苦痛が伴うと、気分は否定的になります。

たとえば…(強迫的で少し極端な例ですが)

『眠れないと頭がおかしくなって大変なことになるのでは…』
『会社で周りの人が自分の事を否定的な視線で見ているのでは…』
『4という数字を避けないと自分や家族に悪いことが起こるのでは…』

などといったものです。 

では、こういった雑念が増えて、病的なものにならないようにするにはどうすれば良いのでしょうか?

それには、こんな研究結果がヒントになります。

一つに、『出てきた雑念をコントロールしないと良くない結果を招くのでは?』と思えば思うほど、かえって雑念が増えていく。

もう一つは、『出てきた雑念が自分にとって重要なこと・意味あること』と捉えれば捉えるほど、コントロールが難しくなるという研究結果が出ているのです。

つまり、雑念を消し去ろうとする努力が、逆にその雑念を活性化させてしまうという皮肉な結果を招くということです。

事実、強迫性障害の人や一部の不眠でお悩みの人には、上述の研究結果が当てはまる悪循環が、脳の中の誤作動として起こっていることが分かっています。

そして、私がカウンセリングをしている経験からも『こんな雑念が湧く自分はおかしいのではないか?』、『こんな雑念が湧いてくるのはおかしいことだから、何とか消し去らないと…』と強く思っている人が病的な雑念に苦しまれています。

また、実は同じような内容の雑念が、心が健康な人でもある程度は起こっていることも研究で分かっているのです。

心の中のことや思考のことは、他人と比べることが難しいですよね。
ですから、こういった情報を参考にして、あなただけに特別に起こっていることではないと安心できることだけでも、病的な雑念にならないための予防策になるはずなのです。

もちろん、こじれてしまった場合はカウンセリングでサポートできますので、お気軽にご相談して下さい。

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マインドフルネスという瞑想の一種に注目が集まっています。

基本は呼吸に意識を向けながら集中し、今ここで起きていることをちゃんと感じ取る練習と言えます。

集中力アップ、ストレス解消、心の安定などに効果があるようです。

海外ではグーグルやインテルなど、ストレス対策として社員研修のメニューに取り入れる企業が増えています。

日本でも同じような動きがありますし、医療現場への応用についても考え始められています。

“NHKニュースおはよう日本”で取り上げられていました。
詳しくはその記事のリンクを貼りましたので参照して下さい。

こちら → http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2014/11/1106.html

※ 病気への適用は、必ず医師の指導を受けて行って下さい。

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『自分を少し離れたところから客観的に眺められ、そんな自分を笑うことができたら気持ちが楽になれた』ことがないでしょうか?

そこまで望めなくても、あなた自身を客観的に眺める状態を意識的につくる方法があります。

それは、あなたのつらい心の状態を身近な他人に置き換えてみる方法です。

わかりやすい例で説明していきましょう。

会社で“自分は仕事ができない”と強く思っている人がいます。
その人が新規の仕事を上司から任されました。

プレッシャーを過剰に感じてしまい、「自分にはできない」「必ず失敗する」とネガティブな考えがぐるぐると廻り始めました。そして、気分は不安や恐怖が出てきて、心が段々つらくなってきました。

そこで、とりあえず不安や恐怖を脇に置いて、社内のAさん(積極的なタイプ)やBさん(何とかなるだろうタイプ)に、まるであなたがその人になったかのように、同じ状況を置き換えて考えたり感じたりして見るのです。

ここで大切なことは、他人と比べて自己否定につなげないことです。

あくまでも目的は、不安や恐怖にのみ込まれているあなたが、悪循環から一旦解放されて冷静になることです。そして少しでも心が楽になれる方向へと、自分を立て直す“きっかけ”をつくることなのです。

(と言っても、どうにもならないくらいつらい状態に陥っている時には、どうしても自己否定につながってしまいますので、そんな時はカウンセリングに来て下さいね。)

さて、Aさんになってみると、「新規の仕事を任されたということは、自分は上司に評価されているんだ」「大変かもしれないが、チャレンジしてみよう」などと考えられる自分がいました。

次に、Bさんになってみると、「実際に取り組んでみないとわからないから、まあやってみよう」「今までも成るようになったのだから、今回も何とかなるだろう」などと考えられる自分がいました。

「でも、自分はAさんやBさんのようにとても考えられない。そんな自分はやっぱりダメだ!」

あらら、いけません!
何も置き換えたその人になろうとする必要はありません。
(そんなことこそ、無理な話ですから…)

ここで大切なのは、同じような状況に置かれても、いろいろな考え方や感じ方があるということを客観的に認識することなのです。

悩んでいる時や落ち込んでいる時には、心の視野が狭まっています。
それを意識的に広げてみる試みなのです。

それに他人に置き換えたと言っても、イメージしたのは誰でもないあなたなのですから、あなたの中にその可能性があるということです。

不安や恐怖にのみ込まれているあなたを、少しでも客観的に眺めることができると、とりあえずでも不安や恐怖から少し距離を置けているあなた自身に気が付くでしょう。

もしかしたら、今起こっている状況そのものにネガティブな要素があるのではなく、あなた自身の状況の捉え方によって、心がつらくなっているんだと思えるかもしれません。

その事は、あなたの状況の捉え方が少しずつでも変われば、あなたの気分も楽に変われるということなのです。

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あなたは自分自身を許してあげる工夫を何かされていますか?

私はある時から、どんな結果であろうと自分を責めそうになったら、『あの時はあれが自分のできる範囲のベストだったんだ!』と、自分自身に対して言ってあげるようにしています。

たとえば、勉強会で発表した時に、自分が言いたいことのほとんどを上手く伝えられないことがありました。

普段なら、『まあ仕方ない。反省して今度はこんな風に伝えてみよう。』と思えます。

しかし、体調が悪かったり、疲れがたまっていたり、プレッシャーを必要以上に感じていた時には、『何でうまく伝えられなかったんだろう。もっとこうすれば良かったのに。』『何であの時そうできなかったんだろう。そんな自分は…。』と自分を責める“ぐるぐる思考”に陥ってしまうことがあります。

そんな時です!

自分自身がそのように自分を責めていることに、まず気づいてあげます。

そして、『いけない。いけない。あの時はあれが自分のできる範囲のベストだったんだ。』と自分自身に声をかけてあげます。

すると、心が少し楽になって、その“ぐるぐる思考”から抜け出すことができます。
また、『本当にそうだったなあ』と自分を許してあげられることもあります。

実際に、その時の体調や心理状態、周りの人との関係性や相性、場の雰囲気、そこに至るまでの自分の事情など。全てひっくるめて、まるで自分自身の弁護士になったようによく考えてみると、『本当にその時の自分の精一杯だったんだなあ』と感じられるはずです。

自分を許せなくなった時、その時の結果はどうあれ、それが自分のその時における精一杯であったということ。つまり、『その時のマイベストだったんだ!』」と自分自身が感じる工夫をしてみるのはいかがでしょうか?

参考にしながら、あなたなりにアレンジしてやって見て下さい。

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自分のことがよく分からない人、自分の気持ちや感情がいつもぼやけている人は、自己洞察してみる習慣が有効に働きます。

イライラや怒りばかりが出やすい人も、その下にはもっと素直な感情が隠されていることが多いので、自己洞察ができるようになると、もっと深い自分の気持ちや感情の動きが分かるようになります。

自己洞察すると言うのは、心の中に穴を掘ってそこでじっとして、自分の気持ちや感情の動きを観察するとか感じるようなイメージになります。

余裕がある時でいいので、イライラや落ち込みといった気持ちの波にのみ込まれないように一旦距離を置いて、その源泉にはどんな気持ちや感情があるのかを意識的にじっと観察する、または感じて見ましょう。

抑圧が強かったりすると、直ぐには分からなかったり感じられなかったりしますが、意識して練習を繰り返していけば、最初は何となくこんな気持ちかな?と、次第にピントが合ってきてはっきりと、段階的に認識できるようになってくるはずです。

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完全欲が強すぎたり、理想が高すぎてそれに縛られたり。
失敗することを極端に怖れたり、周りの期待に応えないといけないと思いすぎたり。

そういったことが要因になって、いつも物事に取り掛かれなかったり、途中で苦しくなって放棄してしまう人がいます。

そして、そういう自分を自己嫌悪してしまい、さらに自信を失ってしまう悪循環に陥っているお悩みはカウンセリングでも多くあります。

そういったケースでは、結果に対しての評価ばかりが気になってしまい、プロセスを実感するとか他人との比較ではない自己評価ができない状態になっています。

そうなると当然、物事に対しても対人関係にも消極的になったり逃避的になったりしてしまいます。

心理的背景にはアイデンティティーの確立や主体性を育てていくといったテーマがあることが多いのですが、具体的な方法としてスモールステップで心理的ハードルを下げながら物事に取り組んでいくことが有効です。

スモールステップとは、取り組んでいくことを無理のない細かいステップにバラして、目の前の一つ一つを段階的に取り組んでいく方法です。

できたら周りの人や専門家にサポートを受けながら、その一つ一つに評価をもらったりフィードバックをもらったりしながら進められるとさらに有効です。

宜しかったら試して見てください。

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これは知人から聞いた、美容師さんの話です。

その人は「自分はお客さんと話が上手くできない」という、コンプレックスを持っていたそうです。

最初は「何とか面白い話をしないといけない」とか、「ヘンな間が空いたらいけない」と緊張しながら、どんなお客さんに対しても頑張って話をしようとしていたそうです。

しかし、緊張するばかりで、話が上手くなる様子もありません。

思い切ったところがあるこの人は、「上手く話せないのはもう仕方がない。自分が頑張って話すのは半ば諦めて、おしゃべり好きでよく話をしてくるお客さん相手の時だけは、せめてその話をよく聴くようにしよう。」と心に決めました。

すると、どうでしょう。

一年も過ぎた頃には、自分も自然に話が上手にできるようになっていたそうです。

お客さんの話をよく聴いていたことで、いつの間にか話のネタや情報量は豊富になり、話し方や話のキャッチボールの間合いといった技術も、少しずつ自分の中に取り込んでいたのです。

たとえ上手く話せなくても相手の話をよく聴くだけで、相手にはよく聴いてもらっているという安心感や満足感を与えているわけですから、決して悪い印象はなく、十分なコミュニケーションになっていることもあるのかも知れませんね。

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前回は、“強い不安にのみこまれてしまい、その状態から抜け出せず苦しい”というお悩みについて書きましたが、今回は続きになります。

「不安にのみこまれて苦しい」というお悩みのベースにある心のテーマは、他人主体の在り方で自分をまだ確立しきれていなかったり、依存と自立の葛藤が心の奥底にあったり、それは相応の時間をかけてカウンセリングしていく必要があります。

ただ、意識的になるべく不安のイメージを膨らませない、イメージの世界から一旦でも抜け出す努力や工夫は日常的にすることはできますし、なるべく練習していって欲しいですね。

何とか安心しようと脳は次から次へと答えを出そうと考えていくので、現実には起こっていないネガティブなことまで想像してストーリーを作り出し、妄想のような現実離れをどんどん起こしていきます。

もしくは同じところをグルグル回って考えて、さらに不安を大きくさせていくといった、これらがお化けのように不安のイメージを膨らませている状態とも言えます。

ですから具体的には、不安が強い時は最初は難しいものの、こういった循環に気づいて一旦考えるのを止める、それでもおそらくまた不安な考えが出てくると思いますが、自分なりの工夫をしてまた止める練習をして欲しいです。
(その人に合った工夫はカウンセリングでも一緒に話し合っていきます。)

サポートがあるとやはり有効で、分かってくれる人に話を聞いてもらったり、カウンセリングで話していくだけでも感情が流れ、膨らんだイメージから一旦抜け出して、現実に近い程度の不安になることは実際よくあります。
(適切な対応をアドバイスしてもらったり、他の可能性を示してもらったりして、心や思考の認知を広げることもできます。)

まずは不安なイメージにのみこまれていることに気づく、サポートを受けながら一旦イメージの世界から抜け出す努力や工夫をしていくことを繰り返すことによって、またベースにあるテーマとも向き合っていくことによって、強い不安に対して凌駕されない心の力をつけることはできるはずです。

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前回は、コミュニケーションをとる上で、「自分の領域」と「相手の領域」があることを述べました。

また普段の何気ない会話の中で、私たちはあまり意識せずについ「相手の領域」へ入ってしまうことがあります。
そして、相手を不快にさせたり自分でも後悔したり、関係を悪化させるようなトラブルを招くことさえあるものです。

今回は、その普段の何気ない会話を例に示して見ましょう。

例えば…

「あなた、なぜゴミ出しもしてくれないの?」と言うと、【相手の領域】に侵入してしまっているのが分かりますか?

相手は「自分の領域」に侵入されると、たとえ正しいことでも責められたような感じがしてしまい反発してしまうのです。

この場合、【自分の領域】だけで話せば以下のようになります。

「私、今手が離せないからゴミ出ししておいてくれる?」

これだと、【相手の領域】に侵入してなくて【自分の領域】だけで話しているので、相手は内容を受け入れやすくなります。

もう一つ例を挙げると…

「今あまり仕事が忙しくないのなら、手伝ってもらえませんか?」と言うと、【相手の領域】に侵入してしまっています。

「この仕事は明日が期限なんだけど、私いっぱいいっぱいなので、手伝ってもらえませんか?」

これなら【相手の領域】に侵入してなくて【自分の領域】だけで話しているので、関係も悪くならず何もなければ手伝ってもらえる確率は高くなるでしょう。

ポイントは、私を主語にして事情や気持ちを述べ、そしてお願いの形で伝えることです。

これは以前に書いたアサーションのスキルにも共通したことになりますので、宜しかったら以下のリンクを参考にして見て下さい。

アサーティブな自己表現とは http://7kokoro7.com/archives/5507.html

アサーティブな自己表現の公式を使ってみよう http://7kokoro7.com/archives/5509.html

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コミュニケーションをとる上で、私たちはそれぞれ背景にある事情や心のあり方は異なります。

背景にある事情や心のあり方とは、個人が今まで体験してきたこと、育った環境、価値観、その日の体調や気分、その時々の考え方や認識の仕方などです。

私たちはそれらを前提として、また影響を受けながら生きています。

自分が感じたり考えたりする世界=主観的世界は、個人の中では常に変化していますし、人それぞれであって他人からはよく分からないものです。

つまり、自分にしか分からない「領域」を皆それぞれ持っていて、そこを生きていると言えます。

例えば、同じ映画のラストシーンの感想を何人かに聞けば、それぞれ異なるのは当然です。

それぞれ「自分の領域」で感想を持っているわけですが、もし「そういう感想を持つのはおかしい」となれば「相手の領域」へ侵入したことになります。

映画の感想なら「相手の領域」を尊重することは簡単ですが、実は普段の何気ない会話の中で、私たちはあまり意識せずについ「相手の領域」へ入ってしまうことがあります。

そして、相手を不快にさせたり自分でも後悔したり、関係を悪化させるようなトラブルを招くことさえあるものです。

次回は、その普段の何気ない会話を例に示して見ます。

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カウンセリングルーム

プロフィール

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中村はじめ
1968年生まれ 男性
心理カウンセラー
精神保健福祉士(国家資格)・認定心理士
横浜(個人開業)及び杉並区(メンタルクリニック勤務)を中心に心理カウンセラーとして活動中。

※詳しくはプロフィール

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